一転、疑惑を認めた。
『週刊文春』(5月27日号)で、緊急事態宣言中にキャバクラに通っていたと報じられた大関・朝乃山(27)だ。

 

「相撲協会は、5月18日に朝乃山を事情聴取しました。
芝田山・広報部長や尾車・コンプライアンス部長らが、『こういう記事が出るけど大丈夫か?』と問いただしたんです。
朝乃山は『事実無根です』と頑なに否定。
親方衆が『後で事実だとわかったら大変なことになるぞ』と言っても、態度は変わりませんでした。

発言を一転させたのは、5月19日の取組後の調査です。
朝乃山の話に辻つまが合わない部分が多かったため、顧問弁護士が同席し再度聴取。
弁護士は『そこまで否定するならスマートフォンを見せて』と催促したとか。

スマホを調べると、端末に位置情報が残っていて『週刊文春』が指摘した日にキャバクラにいたことが判明したそうです。
『どういうこと?』と問い詰められた朝乃山は、ようやく『すいません』と事実を認めました」(相撲協会関係者)

 

『週刊文春』によると、朝乃山は4月30日に東京・神楽坂の深夜営業しているキャバクラへ。
5月2日には、神楽坂から西麻布の会員制ラウンジのあるビルに入り明け方3時過ぎまで滞在していたという。

「神楽坂のキャバクラに、朝乃山が気に入っている女の子がいるんです。
多い時は、週3回通っていたかな。
朝乃山の本名は石橋広暉なので、『バッシー』と呼ばれていたとか。
たいがい、スポーツニッポンの番記者が同席していたそうです。
支払いは、ほぼ朝乃山がしていたと聞いています(スポニチは事実関係を調査中としている)」(同前)

 

新型コロナ感染拡大中の外食は、もちろん相撲協会のガイドライン違反だ。
力士は「不要不急の外出を自粛する」と厳しく求められている。
親方の目もあったハズだが、朝乃山はどうしてキャバクラに通えたのだろうか。

「師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)は、温厚でめったに叱りませんからね。
しかも近くのマンションに住んでいて、部屋にいないんです。
部屋の3階には先代の親方(元大関・朝潮)が住んでいますが、引退した身なので弟子たちに口出しはしない。
夜9時には寝てしまいます。
こっそり裏口から外出すれば、誰も気づかないんです」(スポーツ紙担当記者)

 

今回の報道に、親方衆や力士たちは一様に驚いている。
朝乃山は大人しく、夜遊びするような印象がなかったからだ。
だが、高校時代から気になる癖もあったという。

「自分に甘いんです。
たまにタガが外れたりサボる癖がある。
高校(富山商業)時代には、額に剃り込みを入れ眉を細くしたことがあります。
相撲部の監督は激怒。
『オマエは相撲に気合いを入れずに、どこに気合いを入れてるんだ!』と、立てなくなるほどぶつかり稽古を繰り返しました。
監督によると、学校周辺で走り込みをしても、朝乃山は近道を見つけ楽することもあったとか。

プロになってからも、手を抜きがちな癖はなおりません。
17年4月の静岡巡業では、こんなことがありました。
朝乃山の姿勢に納得がいかなかったのでしょう。
横綱(当時)の日馬富士が胸をかし、朝乃山に激しいカチ上げを食らわせるなど厳しい稽古をつけたんです。
日馬富士は、こう語っています。
『(自分たちは)横綱に胸を貸してもらったら必死だった。遊びじゃない。もっと厳しい稽古をしてほしい』と」(同前)

 

自分への甘さから、朝乃山はファンの期待を裏切ってしまった。
5月場所は、12日目から休場している。
今後、厳しい処分が下されそうだ。

「20年7月の場所中にキャバクラ通いが発覚した阿炎は、出場停止3場所と5ヵ月の報酬減額50%となりました。
大関という責任ある地位にいることを考慮すると、朝乃山にはより重い処分が下るでしょう。
十両陥落どころか、幕下降格もありえます」(前出・協会関係者)

 

得意の四つ相撲で、昨年3月に大関に昇進した朝乃山。
謹慎中の部屋で「クビになるかもしれない」と落胆しているという。

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