米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、長く専属通訳を務めた水原一平氏が違法賭博に関与したとされる問題について声明を発表した。

 

水原氏が大谷の資金を盗用した疑いで解雇された20日以降、この問題について初めて口を開いた。
本拠地ドジャースタジアムで行われるエンゼルス戦の試合前に、メモを日本語で読み上げられる形で行われ、全文は次の通り。

 

まず皆さん来ていただいてありがとうございます。
僕も話したかったので、うれしく思いますし、チームの関係者、僕自身もそうですが、ファンの皆さんもここ1週間くらい、メディアの皆さんも含めて我慢とご理解をしていただいたのは凄くありがたいと思っています。
まず、僕自身も信頼していた方の過ちというのは悲しく、ショックですし、今はそういうふうに感じています。

 

現在進行中の調査もありますので、今日話せることに限りがあるというのをご理解していただきたいのと、今日ここに詳細をまとめた、分かりやすく皆さんにお伝えするためのメモがありますので、何があったのかをまず説明させていただきたい。

 

まず初めに、僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それを頼んだりということもないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことももちろん全くありません。
数日前まで、彼がそういうことをしていたというのも全く知りませんでした。

 

結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていたというのが結論。

 

まず初めに言うと先週末、韓国ですね。
僕の代理人に対してメディアの方から、違法のブックメーカーに僕が関与しているのではないかという連絡がありました。
一平さんはこういった取材の依頼があるということを、僕に話していなかったし、僕の方にそういった連絡は来ていなかったということ。
代理人は、僕と話して分かったのは、一平さんにではなく、某友人の肩代わりの借金として支払ったと、僕の代理人を含めみんなに話していた。

 

翌日、さらに尋問で一平さんは僕の代理人に対して、借金は一平さん自身が作ったものだと説明しました。
それを僕(大谷)が肩代わりしたという話を、その時に代理人に話したそうです。

 

これらは全く、全てが嘘だったということです。

 

一平さんは取材依頼のことを僕にはもちろん伝えていなかったですし、代理人に対しても僕はすでに彼と話して、コミュニケーションをとっていたと嘘をついていました。
チームにも、僕とコミュニケーションをとっていたと嘘をついていました。

 

僕がこのギャンブルに関しての問題を初めて知ったのは、韓国の第1戦が終わった後のチームミーティングです。
そのミーティングで彼は英語で全て話していたので、僕に通訳はついておらず、完全には理解できていなくて、何となくこういう内容だろうなと理解していましたが、なんとなく違和感も感じていました。

 

彼は僕に対して、ホテルに帰った後で2人でより詳しいことを話したいので今は待ってくれと、その時はホテルまで待つことにしていました。

 

一平さんがその時、ミーティングの時にギャンブル依存症だと知らなかったし、彼が借金をしていることはもちろん知りませんでした。
彼の借金返済に同意していませんし、ブックメーカーに対して送金をしてくれと頼んだことも、許可したことももちろんないです。

 

試合後、ホテルに戻って一平さんと初めて話をして、彼に巨額の借金があることをその時知りました。

 

彼はその時、僕の口座に勝手にアクセスし、ブックメーカーに送金していたと僕に伝えました。

 

僕はやっぱりこれはおかしいなと思い、代理人たちを呼んで、そこで話し合いました。
話が終わって、代理人も彼に嘘をつかれていたと初めて知り、ドジャースの皆さんと、弁護士に連絡しました。彼らも初めて嘘をつかれていたとその時に知りました。
弁護士の人からは、窃盗と詐欺で警察と当局に引き渡すと話されました。

 

これがそこまでの流れ。
僕はもちろんスポーツ賭博に関与していないですし、送金をしていた事実は全くありません。

 

正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の、うまく言葉では表せないような感覚で1週間過ごしてきた。
うまく言葉にするのは難しいなと思っています。

 

ただ、シーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方にお任せしますし、僕自身も警察当局に全面的に協力したいと思う。

 

気持ちを切り替えるのは難しいですが、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、お話しできて良かったと思っている。
今日は質疑応答は、これがお話しできる全てなので、質疑応答はしませんが、これからさらに進んでいくと思います。

 

以上です、ありがとうございました。