俳優、玉木宏(41)の主演で昨年10月期に放送された日本テレビ系ドラマ「極主夫道」が来夏に映画化されることが2日、分かった。

 

元〝最凶〟の極道が専業主夫として家事に命をかける人気コメディーが銀幕で復活し、妻役の川口春奈(26)、舎弟役の志尊淳(26)らレギュラー陣が再集結。
組長ならぬ座長の玉木は「『見て呉れは悪いが味が良い』。
そんな後味の良さを目指してます!」とパワーアップを約束した。

 

「極主夫道」は累計400万部突破の同名人気漫画が原作で、玉木演じる裏社会に数々の伝説を残した凶悪な極道〝不死身の龍(たつ)〟が結婚を機に足を洗い、専業主夫に命をかける物語。

 

昨年10月期に玉木主演で初ドラマ化され、強面にグラサン、スーツの上に柴犬のイラストがプリントされたエプロンを着用した主人公が「主夫、なめたらあかんで」と全力で家事に打ち込み、川口演じるキャリアウーマンの妻と連れ子の娘を健気に支え、近所の主婦たちと交流する姿が爆笑を誘った。

 

世帯最高視聴率11・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したドラマが好評を博し、続編が決まった玉木は「まさか映画になるとは…」としみじみ。
先月にクランクインし、1年ぶりとなる龍役に「前回から1週間くらい休んで撮影が再開したのかなと思うくらい、すんなりと収まりました。こんな感覚は初めて」と一心同体をアピールし、「監督やスタッフの笑い声、何とも安心します。笑うことができる時間は幸せです」とコロナ禍を乗り越えた撮影に幸せを実感した。

 

妻役の川口や龍を慕う元舎弟役の志尊ら豪華レギュラー陣も続投する。

キャリアウーマンだが、料理はヘタクソで龍をヘッドロックするなど夫に負けない最強妻・美久を演じる川口は、大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」で初司会を務めることが決まり、いま最も旬な存在。
当たり役の再登板に「ドラマをやっているとき、楽しすぎて終わるのが寂しかった。また何かの形でと思っていたので本当にうれしい」と大喜びした。

 

ドラマ版で龍からビンタを浴びたり、川に投げられたり、振り回され続ける天然な雅を熱演した志尊は「映画の雅はかなり成長しています。ビンタはかわして、懐に入ってワンツーです。ご期待に添えなくてすみません。シミュレーションはバッチリ」と予告した。

 

ドラマのその後を描く「映画 極主夫道」には、3人以外にもレギュラー陣が勢ぞろい。
龍がかつて属していた極道事務所「天雀会」の会長・菊次郎とその妻・雲雀(ひばり)を演じる竹中直人(65)と稲森いずみ(49)、龍の宿命のライバルで、現在はクレープ屋を営む虎二郎役の滝藤賢一(45)ら豪華布陣で引き続き作品を盛り上げる。
映画だけのシークレットゲストも登場し、スケールアップした主夫道を繰り広げる。