AAAのSKY-HIが主催したオーディションの合格者によるBE:FIRST(ビーファースト)と、人気オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』で結成されたINI(アイエヌアイ)。
この2つのボーイズグループが11月3日に同日メジャーデビューすることがわかり、熱いバトルに注目が集まっている。

 

BE:FIRSTは、SKY-HIが自腹で1億円を投じて行ったオーディション『THE FIRST』で発掘された7人組。
オーディションに密着する番組『THE FIRST』はHulu、TVerで配信され、その途中経過は日本テレビ系『スッキリ』でも定期的に放送され、お茶の間に届けられていた。

 

一方、韓国の人気オーディション番組『PRODUCE 101』シリーズの日本版から誕生した11人組のINIは、韓国のCJ ENMと吉本興業によって設立されたLAPONEエンタテインメントの所属。
シーズン1で結成されたJO1に続く、第2弾グループとなる。『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』は、Gyao!でネット配信され、最終回はTBSでも生放送された。

「両方とも、K-POPアイドルを発祥とするボーイズグループのトレンドに則ったスタイルですが、完全にK-POPの手法でプロデュースされるINIに比べて、SKY-HIがプロデュースするBE:FIRSTは多少、J-POPのテイストが感じられます」(音楽業界関係者)

 

8月に公開されたBE:FIRSTのプレデビュー曲『Shining One』のミュージックビデオは、YouTubeで1700万回以上再生。
一方、9月に公開されたINIのデビューシングル収録曲『Rocketeer』のミュージックビデオの再生回数は450万回(10月6日昼時点)で、どちらもデビュー日に向けて勢いを増し続けている。

 

しかし、ライバル関係にある両者が同日にメジャーデビューするというシナリオについて、「潰し合うことになるのではないか」との声もある。

「翌週にジャニーズ事務所のなにわ男子がメジャーデビュー(11月12日)するので、そこを避けた結果、BE:FIRSTとINIの発売日がかぶったという事情もあるのですが、一説によるとBE:FIRSTのほうが先に発売日が決定していて、そこにINIがぶつけてきたとも言われています。
ライバルが同時デビューすることで、お互いを盛り上げていくという狙いもあるのでしょうが、一方でINI側のある“思惑”も指摘されていますよ」(レコード会社関係者)

 

その“思惑”とは、吉本興業による「加藤浩次潰し」だという。

「加藤さんは、闇営業騒動のときに吉本興業上層部に噛み付いてエージェント契約となり、その後、契約終了となり吉本を追い出された形になっている。
吉本上層部では、いまなお加藤さんに対する火種がくすぶっていて、どうにか加藤さんの足を引っ張ってやろうという勢力もいるものだと言われています。

そして、BE:FIRTSに密着していたのは加藤さんがMCを務める日本テレビ系『スッキリ』で、加藤さんもメンバーのオーディション風景をつぶさに見守っていました。
一方で、INIの運営は加藤さんの古巣の吉本興業。
吉本興業は、BE:FIRSTにINIをぶつけることで、間接的に『加藤浩次潰し』を狙っているのではないかと囁かれているんです。
今の時代、直接的に吉本興業が加藤さんに“圧力”をかけることは難しいわけで、吉本興業としては加藤さんに嫌がらせをするにはいいチャンス。
加藤さんも意識しているのではないでしょうか」(同)

 

単なる新人ボーイズグループ同士のバトルというだけではなさそうな、今回の同時メジャーデビュー。
その裏側に見え隠れする、加藤浩次と吉本興業の根深い戦いを感じればなお、この対決をより楽しむことができそうだ。