今年のNHK『紅白歌合戦』は、やはりジャニーズ出演は“ゼロ”になりそうだ――。
NHKの稲葉延雄会長は10月18日に定例会見を行い、大みそかに行われる紅白でのジャニーズタレントの出場について
「これまでの方針に変わりはない」
と発言。
9月の会見で“新規の出演依頼は行わない”としたことを継続するようだ。
そんな中、昨年6組が出場したジャニーズの抜けた枠を手にしようと、水面下では例年以上に熱い“駆け引き”が行われている。
ジャニーズを除き、紅白で“我がもの顔”に振る舞ってきたのは、サザンオールスタ―ズや福山雅治、星野源を擁するアミューズだろう。
「今年は有吉弘行さんに譲ったが、3年連続で所属の大泉洋さんが司会を務めていました。
昨年は『IVE』、『Saucy Dog』と2組が初出場を果たした。
『Perfume』は15回連続出場中。
あと、生出演が基本の紅白にあって、コンサート会場からの中継や録画出演などがまかり通るのも、やはり事務所のパワーでしょうね」(スポーツ紙記者)
来年の大河ドラマ『光る君へ』には吉高由里子が主演。
ジャニーズ無き今、ますます存在感は増す一方だ。
そんな“アミューズ一強”を虎視眈々と狙うのは、人気K-POPアイドルを抱える吉本興業だろう。
「芸人事務所のイメージでしょうが、実は韓国の事務所と業務提携し、昨年初出場を果たした『JO1』や『INI』という、男性K-POPグループを抱えています。
ジャニーズに代わり“イケメンアイドル”枠として、NHKも彼らに期待するところは大きいでしょう。
また、タレントの豊富さでは業界ナンバー1ですから、これを機に司会やゲスト出演、はたまた審査員など、取れるイスは何でもねじ込んできても不思議はないでしょうね」(女性誌記者)
INIのメンバーである西洸人はEテレ『英会話フィーリングリッシュ』に出演中。
NHKへの貢献度もばっちりだ。
アミューズや吉本興業などの大手事務所の影で、ここにきて最も勢いのある事務所のひとつといえば、ジャパン・ミュージックエンターテインメントというのが、業界人の一致した見方だ。
「’20年にデビュー40周年だった鈴木雅之さんを紅白にねじ込んでから、昨年まで3年連続で出演中なのは、さすがの一言でしょう。
また、昨年は篠原涼子さんが28年ぶりに出演し、前年の離婚でのマイナスイメージを見事、払拭しました。
同事務所の社長は現在、業界団体である音楽事業者協会の会長を務めています。
年配者が多い芸能プロダクションにあって、新たな“ドン”なんていう声も聞こえてきますね」(前出・スポーツ紙記者)
ちなみに、所属する谷原章介は、NHK『うたコン』の司会を務めている。
来年あたりは紅白の司会なんて声も聞こえてきそうだが……。
たとえ“ジャニーズ不在”でも、NHKの“プロダクション忖度”は、今後も変わらず行われていくようだ――。