ソフトバンクが思い切ったコンセプトのスマートフォンを投入してきた。
なんと、世界的カメラメーカーのライカが全面監修した機種をリリースするという。
フィルムカメラを思わせる巨大な背面カメラがインパクトのあるフォルムだが、そのデザインに負けず劣らず衝撃的なのが187,920円という本体価格。
ちょっとしたハイエンドスマホを上回る価格設定で気軽に手を出しづらいようにも感じる。
しかしもしこのスマホがヒットしたら、今後一芸に秀でたスマホのリリースがトレンドになる可能性も秘めているのかもしれない。
ソフトバンクの発表したシャープ製5G対応スマホ「Leitz Phone 1(ライツ フォン ワン)」の最も大きな特徴は、やはり“ドイツのカメラメーカー・ライカが全面監修した機種”であることだ。
この機種は6月18日から予約を受け付けており、実際の発売は7月以降になると伝えられている。
HP上の製品紹介ページでは、「1インチ大型センサー搭載」の優れた集光力で、「豊かな階調表現と高精細で鮮明な画質」という「ライカらしい優れた描写を実現できるカメラ機能」であると伝えている。
さらにライカの公式オンラインストアなどで購入できるオフィシャルなアクセサリとしてシルバーのレンズキャップも用意されているといい、もはや実際のカメラのレンズに対する扱いと変わらぬこだわりぶりが感じられる機種となっている。
ガラケー時代からの進化の過程で、電話だけでなく様々な機能が取り込まれてきたスマートフォン。
今回のLeitz Phone 1はその中でも、カメラに焦点を当てて開発された機種と言えるだろう。
そうなってくると考えられるのは、カメラ以外の機能に特化した機種の登場の可能性だ。
近年のスマホは、メール・チャットやインターネットを利用したり、音楽を聴いたり、動画を見たり、ゲームをプレイしたり。
この中から、超高音質のスピーカーを搭載した“音楽特化”や小さな画面ながら大型スクリーンで見るのと変わらぬ迫力を味わえる“動画特化”、プレイヤーの入力に即座に反応する“ゲーム特化”といった、得意分野で一点突破型のスマホが出てきたら楽しいかもしれない。
しかしネックとなるのはやはり187,920円という価格だろうか。
高いと言われることも少なくないiPhoneの最新・最上位機種(2021年6月18日現在)「iPhone 12 Pro Max」や、スマホの新たな進化形となるかもしれない折りたたみ式スマホ「Galaxy Z Flip 5G」などと同等の価格帯だ。
そこがどう評価されるかも、今後の見どころのひとつだろう。
果たしてライカのスマホ参入は市場に受け入れられるのか。
7月の発売とその売れ行きを楽しみに待ちたい。