昨年12月、90年代にマンガ・アニメともに大ヒットを記録した『幽☆遊☆白書』がNetflixで実写ドラマ化されると発表された。
以降、一部でキャスト内定情報も報じられてきたが、やはり北村匠海が主人公を務めるようだ。
90年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された『幽☆遊☆白書』は、予定外の事故で死んでしまった主人公・浦飯幽助が「霊界探偵」に任命され、仲間たちと共に強力な妖怪とバトルを繰り広げるファンタジー。
実写化が発表されると、原作の大ファンである賀来賢人や中川翔子がSNSで反応するなど芸能界でも大きな反響を呼んだ。
一方、この実写ドラマについてはその後続報は発表されていないが、今年6月に入って山口県下関市の住民たちからロケやセットの目撃情報が続々と寄せられている。
SNSには「北村匠海や志尊淳が来てる」「知り合いがコンビニで北村匠海に会ったって」「横浜流星と新田真剣佑もいたって母親から連絡きた」「永野芽郁さんも来てたと聞きました」といった書き込みが続出し、街がプチパニック状態になっていることがうかがえる。
細かな真偽は確かめようがないが、ロケ地についても「長門市場で撮影していた」などと具体的な書き込みが寄せられている状況だ。
「今年1月にはキャストの“内定情報”がマスコミに漏れ伝わり、主人公の浦飯幽助役は北村さんに決まったと報じられていました。
その後も、人気キャラクターの蔵馬役に志尊淳さん、飛影役に本郷奏多さんが起用されると伝えられましたが、SNS上の目撃情報がそれを裏付ることになったといえそうです」(芸能記者)
北村といえば、昨年公開された『思い、思われ、ふり、ふられ』や『とんかつDJアゲ太郎』など、このところ人気コミックを実写化した映画に相次いで出演。
7月9日には、現在連載中の人気少年マンガを実写化した主演映画『東京リベンジャーズ』の公開も控えている。
『幽☆遊☆白書』でも主演を務めるとなると、同じ事務所の山﨑賢人のように「実写化請負人」のイメージが強まりそうだ。
だが、業界やファンの間ではそれに不安の声も上がっているという。
「アニメやマンガの実写化は、原作人気を当て込むことができるのでヒット作も生まれやすい。
その一方、原作ファンの目が非常に厳しく、酷評の嵐となってしまう危険性もあります。
山﨑さんは『キングダム』や『斉木楠雄のΨ難』などが大ヒットしましたが、17年に公開された『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の実写映画は大コケ。
『第一章』と銘打っていたにもかかわらず、続編の話はまったく聞こえてきません。
同じように、北村さんも“実写化俳優”路線に走ると、手痛いしっぺ返しを食らうのではないかと危惧されているんです」(同前)
現在も『幽☆遊☆白書』は熱烈なファンがいるだけに、かなり厳しい目で見られることになるのは間違いない。
だが、Netflixは莫大な予算を用意することで知られ、実写化ドラマでよくある「セットや衣装がショボすぎる」といった事態になる心配はなさそう。
今年4月からは東宝スタジオと賃借契約を結び、「『幽☆遊☆白書』などの大型作品の制作に使っていく」としていただけに、相当なクオリティが期待できそうだ。
さらに、エキストラの募集情報などから、北村主演の映画『君の膵臓をたべたい』などで知られる月川翔監督がメガホンをとるのではないかとも推測されており、もしそうならスタッフも一流どころが集まりそうで、大きな安心材料となる。
山﨑主演でNetflixでドラマ化され、全世界1800万世帯で視聴されたと発表されるなど大きな反響を呼んだ『今際の国のアリス』を担当したROBOTが『幽☆遊☆白書』の実写化の制作を担当していることも発表されている。
いずれにしても、原作人気の高さと豪華なオールスターキャストで大注目されそうな本作。
北村のキャリアにおいて代表作のひとつとなるのか、黒歴史になるのか、さまざまな意味で配信が待ち遠しい作品だ。