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5月8日、SNS上で物議を醸している東京ヤクルトスワローズ・山田哲人選手のホームランボールを巡っての炎上騒動について、渦中の男性・M氏の代理人弁護士が声明を発表した。

 

「5月2日に行われた巨人対ヤクルト戦の6回表、山田選手はヤクルト応援側のレフトスタンド最前列に1か月ぶりにホームランを放ちましたが、そのホームランボールを男性が少年から奪ったように見える様子が中継に映り、SNSで拡散。
また、当の男性はMという名義でSNSをやっており、ヤクルトファンだと公言。
ホームランボールを獲得したことを投稿しました。
彼のアカウントには “子どもからボールを奪うな”などのコメントが相次ぎ、たちまち炎上してしまいました」(スポーツ紙記者)

 

ネット上で個人情報を特定する動きもありM氏はアカウントを閉鎖。
その後、記事冒頭のようにM氏の代理人弁護士が、SNS上でのM氏への中傷を諌める警告を発表した。

 

「代理人は男性がボールを取るまでの様子を収めた動画を投稿。
まず最初にM氏の手にボールがあたりバウンドしたボールを最終的にM氏がキャッチしたのであって、少年から奪っていないとSNS上で説明しました」(同・スポーツ紙記者)

 

この経緯説明の投稿には10日正午時点で約1200件以上のコメントが付き、

《動画を見たけど奪っているように見える》

《子どもに譲ってあげよう》

《座っている席を離れて、身を乗り出してボールを取っているのも問題だと思う》

など多くのユーザーが、代理人の説明やM氏の行動について疑問のコメントを投げかけるなど一向に収まる様子を見せない。

 

この騒動を年間100回ペースで球場での観戦を続ける大の野球ファンの女性・Aさんはホームランボールの価値についてこのように語る。

 

「証明書がないホームランボールはオークションに出品してもそこまで高い価値は付きません。
しかしファンにとっては最高の宝物ですからね。ホームランボールを取るため目の色を変えて横っ飛びする人もたくさんいます」

 

Aさんは15年間、球場で応援しているが、ホームランボールを手にしたのは1回。
それもファンではないチームのものだったという。

 

「自分の応援するチームで、しかもスター選手のホームランボールを手に入れるなんて一生に1回あるかないかの超ラッキー。
そんな貴重な機会を子どもとはいえ他人に譲るのは……ファン心理的にはやはり難しいと思います」(Aさん)

 

一方、この騒動に対してヤクルト側に対応を求める声も少なくない。

 

「映像に映っている少年がヤクルトのユニフォームや帽子を被っていたことから、彼がヤクルトファンであることは明らか。
ホームランボールを手にできなかった時の表情からもがっかりした様子は伝わってきました。
球団から少年個人に別途サインボールなどを送るなど“神対応”があれば丸く収まるかもしれませんね」(ヤクルトファンの男性)

 

ホームランボールを巡るこの一連の騒動や、少年に対して何かしらの対応をするのかヤクルト球団広報に問い合わせたところ、
「観戦ルール、SNSの投稿マナーなどを守っていただくようお願いします。
そして楽しい野球観戦とスワローズへの温かいご声援をよろしくお願いします」
との回答に留まった。

 

野球ファンたちの情熱が産みだしたこの騒動。
ゲームセットにはまだ時間がかかりそうだ。