関西ジャニーズJr.の人気ユニット「Aぇ! group」のCDデビューが決定したと、29日付の「文春オンライン」(文藝春秋)で報じられた。
昨年は「Travis Japan」のデビューが同じく文春によってスッパ抜かれ、退所者も事前にリークされることが増えるなど、あまりの情報流出の多さにジャニーズ事務所へのファンの不信感が強まっている。
ジャニーズJr.におけるデビュー争いについては、HiHi Jets、美 少年、Aぇ! groupの三つ巴といわれ、どのグループが先にデビューを勝ち取るのかはファンの大きな関心事だった。
東西ジャニーズJr.が一堂に会するライブイベント『ALL Johnnys’Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome』が7月に大阪、8月に東京で開催されることが決定しており、そこで次にデビューするグループが発表されるとの噂があるため、よりファンの期待が高まっていた。
29日付の文春記事では、藤島ジュリー景子社長が結成当初から目をかけていたというAぇ! groupのデビューが決定したと報道。
詳しいデビュー時期には触れていないが、「ユニバーサルミュージックの担当者も決まり、CDデビューに向けてすでに準備は進んでいます」といった具体的なコメントが掲載されている。
デビュー決定が事実であれば、前述した『わっしょいCAMP!』の7月の大阪公演で発表される可能性もありそうだ。
これに対し、ネット上のファンからは
「デビューはうれしいけど、正式発表前に文春に知らされると冷める」
「本人たちの口から聞きたかった……絶対、事務所内部から情報漏れてるじゃん」
「ジャニーズ事務所、情報管理ガバガバすぎない?」
といったコメントが続出する事態に。
メンバーの正門良規が「外部スタッフから評価されている」といった内容について喜ぶファンもいるが、概ね複雑な心境のようだ。
昨年の9月28日には、同じく「文春オンライン」でTravis Japanのデビューが近日中に発表されると報じられ、翌29日にジャニーズ事務所が世界デビューを正式発表した。
他にも、昨年末に全員そろって退所予定と報じられたジャニーズJr.内ユニット「IMPACTors」は年明けに退所が事実だと井ノ原快彦ジャニーズアイランド社長が認め、今年5月に退所。
今年2月に退所を近日発表と報じられた元V6の三宅健は、報道直後に5月2日をもって退所することを発表。
Kis-My-Ft2の北山宏光についても、今年4月の時点で退所時期を調整中だと報じられ、6月7日になって8月いっぱいで退所することが正式発表された。
また2020年にも、嵐の活動休止前の最後のコンサートについて「大晦日に東京ドームでラストライブを行う」と事前にすっぱ抜かれたほか、山下智久の退所についても「10月末でジャニーズ事務所を退所していた」と11月10日に「文春オンライン」が速報を流し、その数時間後に事務所が正式発表するといった例もあった。
ジャニーズと文春をめぐっては、昨年11月に「週刊文春」に掲載された〈キンプリ滝沢秀明を壊した ジュリー社長“冷血支配”〉という記事について、ジャニーズ側が事実無根の情報を多く含んでいるとして名誉棄損で提訴。
その影響もあってか、以降は創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題なども含め、文春によるジャニーズへの“攻撃”が以前にも増して盛んになっており、性加害問題に関する事務所の内部事情などを伝える記事も複数出ている状況だ。
あまりのリークの多さから、業界内では「事務所内に情報を漏らしている人物がいるのは間違いない」と目されているが、敵対関係にあるともいえる文春側に内部からのリークがあるとなれば状況は複雑だ。
現状のジュリー社長体制に不満を持っている人物がおり、マスコミと結託してジュリー社長を追い落とそうとしているのでは……といった憶測も出ているが、これだけ内部情報が流出しているとなれば、現在のジャニーズ事務所の組織体制が揺らいでいると考えるのが妥当だろう。
事前にデビュー情報が漏れたTravis Japanや、デビュー決定報道が飛び出したAぇ! groupは、そうした事務所内のゴタゴタの被害者といえるのかもしれない。