8月上旬、朝7時過ぎに迎車のタクシーがマンションのエントランス前に到着。
周囲を気にしながら乗り込んだのは、TBSの小林廣輝アナウンサー。

 

白いTシャツ、グレージュの七分丈パンツにスリッポンというラフな装いで、黒レザーのトートバッグを肩にかけている。
パンツとバッグは、『FRIDAY』に掲載されたときと同じものだ。

 

「小林アナは6月に『FRIDAY』でテレビ朝日アナウンサーの斎藤ちはるさんとの熱愛が報じられました。
同時に二股疑惑も浮上。
斎藤アナがお泊まりした翌日に、別の女性も小林アナの自宅を訪れていたんです。
その2週間後、再び『FRIDAY』が小林アナと交際していた4人の女性の“証言”を掲載。
口をそろえて彼の浮気癖を語っています」(スポーツ紙記者)

 

小林アナの不誠実な行為に怒った女性たちが、浮気の証拠写真を提供。
“隠ぺい工作”を指示していたことも暴かれ、イメージは急降下。
6股疑惑が発覚して、“赤坂のドン・ファン”と呼ばれるように。

「TBSの平日午後のニュース番組である『Nスタ』と『アッコにおまかせ!』にレギュラー出演していましたが、報道を受けて出演を自粛。
『おまかせ』では、先輩の国山ハセンアナが視聴者に向けて謝罪しました」(同・スポーツ紙記者)

 

その後、番組への出演はなく、現在は完全に表舞台から姿を消したまま。

「安住紳一郎アナと俳優の香川照之さんが司会を務める朝の情報番組『THE TIME,』が10月から始まることが発表されていますが、ひとつ前の時間帯に姉妹番組も始まる予定なんです。
この番組に小林アナが起用される話が出ていましたが、白紙になってしまったといいます」(テレビ局関係者)

 

爽やかイケメンとして売り出し中だった小林アナは、TBS入社前から派手な行動で注目されていたという。

「学生時代は“とにかく有名になって、目立つ存在になりたい”と話していました。
水嶋ヒロさんや小栗旬さんが好きで、当時は俳優になりたかったみたいです。
吉本興業のイケメンステージユニットのオーディションにも参加していましたね。
趣味でバンドを組みながら、サッカー部にも所属。
さらにバスケやハンドボールも得意で、多才でした。
でも、国語が苦手で、漢字の間違いを指摘されることも。大学在学中には、アメリカ留学もしていましたよ」(小林アナの知人)

 

2015年にはミスター慶應コンテストに出場し、準グランプリに輝いた。

「インタビューでモテるテクニックを聞かれると“僕が聞きたいくらいです”と回答。
そのわりには、当時から女性関係は派手だったんですけどね(苦笑)」(同・小林アナの知人)

 

アナウンサーになったことで“目立ちたい”という願いはかなえられたが、火遊びが過ぎて転落。
テレビに姿を見せなくなった今、何をしているのだろう。

「異動はしていません。
今もアナウンスセンターに所属していますよ。
出社もしていて、早朝に来てジムに立ち寄ることも。
ただ、周囲は現在の小林アナがどんな業務をしているのかまったく知らないんです」(TBS関係者)

 

居場所がなくなったことで、退社を考えているのではないかという噂もあった。

「局としても“ドン・ファン”のイメージがついた彼にアナウンサーの仕事をさせるのは難しいですからね。
小林アナ自身はテレビ局の仕事にあまり未練はないみたいなんです。
同級生のいるIT業界に転職するのでは、という話も出ていますよ」(同・TBS関係者)

 

現状を聞こうと小林アナの実家を訪れると、外出先から帰宅した母親がサバサバとした明るい口調で語ってくれた。

 

─今はどんな仕事を?

「私もあまりよくわからないんですよ。
そんなにしょっちゅうは連絡をとっていなくて。
お騒がせしたことは本当に……、本当にどうしようもない息子です」

 

─TBSを辞めて、別の仕事を始めるという話がありますが?

「聞いてないですね。
でも、昔から野望はいろいろあるみたいですよ。
本当はアナウンサーとして勉強して、極めていきたかったみたいだけれど、ああいう報道が出てしまって、今はこういった状況じゃないですか。
そりゃあTBSに入ったからには“目標は安住アナ”でしたからね」

 

─タレントや俳優の道は?

「それも本人次第じゃないですか。
それでいいと思うならなるでしょうし、嫌ならならないでしょうし……。
今後どうするとかは、私はまだ何ひとつ聞いてないんです。
一時は本当に大変だったんです、あいつが悪いんですけど……。
まあ、人生の勉強になったんじゃないんですか(笑)。
“そんなに世の中、甘くないよ”と」

 

─学生時代からそうとうモテたんでしょうね?

「全然ないです!
実家に女の子を連れてきたのも、大学時代に1人だけで。
本っ当に好きな子がいて、その子だけです。
高校時代は部活に熱中していたので、彼女とかそういう感じではなかったです。
留年中も勉強に専念していましたしね。
報道には“イケメンでイケイケ!”なんてありましたけど、まったくそんな感じではなかったです。
だから今回の報道も“あらまあ、どうしたの”という感じで」

 

目元が小林アナとそっくりなお母さん。
息子のことは信頼しているが、さすがに報道を知って連絡したという。

「記事が出た後、“俺、みんな敵に回しちゃっているから怖い”とこっちに戻ってきました。
1週間か10日くらい、いましたね。
報道直後は会社から“出社するな”と言われていたようで、しばらくここでプータローしてましたよ(笑)。
男の子なので、今までも逐一連絡が来るようなこともなかったけれど、これから先のことは本人も考えているとは思いますよ」

 

ポジティブキャラだった小林アナも、さすがに落ち込んでいるらしい。

「“俺みたいなヤツ、テレビで使ってくれるわけないよ”って、自分でハッキリと言っていましたよ。
“俺よりもっと若くて、ちゃんとしたヤツをテレビに出すに決まっているし、俺みたいなグロいのはもう出さないよ”とも。
今は迷っている最中でしょうね」

 

“目標は安住アナ”という野望を抱いて、仕事にはまじめに向き合っていたという。

「アナウンサーの仕事は、本人にとって楽しいものだったようです。
仕事を頑張って、実家に仕送りもしていたみたいですよ。
成長したい思いが強く、必死に先輩方に追いつこうとしていました。
アナウンスの技術以外に見た目にも気を配っていて、どんな髪型がテレビに出る立場としてふさわしいか悩んでいたことも。
“アナウンサーとしてあるべき姿”を先輩たちから学ぼうと努力していましたね」(前出・TBS関係者)

 

母親に仕送りについても聞いてみると、

「そういうときもありましたけど、今はないです。
仕送りといっても、本人の留学などにかかった費用を返済してもらっていただけですよ」

と、笑って話す。

 

私生活のだらしなさで自ら招いた挫折。
心を入れ替えてアナウンサーの道を極めるのか、それとも新たな野望を見いだすのか。
まさに今、人生の選択を迫られている。