女優でタレントのあき竹城(あき・たけじょう)さんが15日、死去した。75歳。山形県米沢市出身。

 

葬儀・告別式は家族葬で行われた。
お別れの会の開催予定はないという。
所属事務所によると、約2年前から大腸がんを患い闘病していた。
所属事務所は「元気なあき竹城でごあいさつしたいと本人の希望もあり、公表せずに治療を続けてまいりましたが、今秋に病状が悪化してしまい、このようなご報告となってしまいました」とした。

 

【事務所 コメント全文】

2022年12月15日あき竹城が75歳にて永眠いたしました。

ここに皆様からの生前のご厚誼に深謝し、謹んでご報告申し上げます。

約2年前に大腸癌を患い闘病しておりました。

「元気なあき竹城でご挨拶したい」と本人の希望もあり公表せずに治療を続けて参りましたが今秋に病状が悪化してしまい、このようなご報告となってしまいました。

応援してくださった皆様、お世話になった関係者の皆様にこのようなご報告を差し上げることは大変残念でなりませんが、本人は全ての皆様へ感謝の気持ちでいっぱいです。誠にありがとうございました。

マスコミ各社様には、どうぞ本人の気持ちに寄り添って頂き、取材はご遠慮くださいますよう、切にお願い申し上げます。

通夜ならび葬儀につきましては、すでに近親者のみにて執り行いました。後日「お別れの会」を催す予定はございません。供花、お香典に関しましても、固くご辞退申し上げます。

 

あきさんは名脇役として活躍。
山形県米沢市の幼少期はテレビで見た宝塚歌劇団にあこがれ、モダンダンスを習い始め、中学卒業後に山形から上京。
フロアダンサーなど下積みを経て、1974年に日劇ミュージックホールで初舞台を踏んだ。
30歳近くになって山形弁の明るいキャラクターがウケて、タレントとしてスポットライトを浴びる存在に。

 

女優としては1983年、今村昌平監督のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「楢山節考」を機に演技派女優としての地位を築く。
名脇役としてNHK連続テレビ小説「青春家族」「どんど晴れ」、大河ドラマ「徳川家康」「八代将軍吉宗」「天地人」など、数々の人気作に出演。
女優業だけでなく、トークでバラエティー番組でも人気で、TBS「炎の体育会TV」や日本テレビ系「秘密のケンミンSHOW」でも活躍した。
2020年以降はレギュラー番組を降板していた。
当時は公表していなかったが、このころから闘病していたとみられる。
元気なあきさんのイメージを残し、静かに旅立った。

 

あき 竹城(あき・たけじょう)
1947年(昭22)4月4日生まれ、山形県米沢市出身。
小学4年生からモダンダンス教室で踊りを学び、中学校卒業後に上京しダンサーデビュー。
ヌードダンサーとして活動した後、山形弁を持ち味にしたコメディエンヌとしてテレビ出演を果たす。
1977年には東映映画「トラック野郎・度胸一番星」に出演。
婦人警官役で、トップレス姿も披露した。
「楢山節考」に出演したことで女優としても地位を確立。
女優としてだけでなく、明るいキャラクターと山形弁が愛され独自のキャラクターを確立した。