ダンス&ボーカルグループ・EXILEが21日、東京ドームで、有観客では初となるクリスマスライブを行った。

 

デビュー20周年でドームとアリーナでツアーを実施した今年の総動員数が、100万人を突破。
7月から期間限定で復帰していたボーカルのATSUSHI(42)は、正式な再加入を発表し、卒業撤回を決断した理由を10分間に渡るスピーチでファンに伝えた。

 

クリスマスプレゼント代わりのサプライズ吉報を、客席を埋めた5万3000人は温かな拍手で受け止めた。
アンコールでATSUSHIは時折声を詰まらせながら、
「こんなことが許されるか分かりませんが、限定復活を前言撤回。
本日をもってEXILE完全復活とさせていただきます」
と電撃発表。
20年11月の卒業から約2年、再び仲間と同じ道を歩むことを決めた。

 

グループから離れることでファンの笑顔を奪いたくない、という思いが背中を押した。
「吐いた唾を飲むようでダサいと言われたり、どんなバッシングを受けようとも、僕はEXILE ATSUSHIです」。
高らかに宣言すると、サングラスを外して瞳にあふれる涙をぬぐった。
TAKAHIRO(38)は「おかえり~!!」と勇気ある決断を歓迎し、熱いハグを交わした。

 

デビュー20周年を締めくくる公演にもなり、年内総動員数が100万人の大台に達した。
元パフォーマーのMATSU(47)、USA(45)、MAKIDAI(47)も7年ぶりに合流。
デビュー曲「Your eyes only」などで軽やかにステップを刻んで、オリジナルメンバーの存在感を示した。

 

巨大ツリーに見立てた緑の電飾が一足早い聖夜ムードを演出する中、「LAST CHRISTMAS」を届けるなど、3時間で27曲を披露。
“新たな進化”をへて、ATSUSHIは「EXILEというドラマはまだ終わりません!!」と大観衆に再会を約束していた。