ジャニーズJr.内の7人組ユニット「Travis Japan」が29日、10月28日にリリースする全世界配信シングルでメジャーデビューすることが決定した。
しかし、事前に一部メディアにリーク情報が流れたことや「あっさりめ」の発表の仕方、CDデビューではないとみられることなどをめぐってファンの間で物議を醸している。
現在アメリカに留学中のTravis Japanは、ユニバーサルミュージックグループ傘下の世界的レコードレーベル「キャピトル・レコード」と契約。
同レーベルはビーチ・ボーイズやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ケイティ・ペリーらを輩出した名門で、日本人で所属するのは故・坂本九さん以来の2組目となる。
ユニット名にちなんで「寅年のデビュー」を目標に掲げていたが、それが「全世界デビュー」として実現した格好だ。
ファンにとって大きなサプライズのはずだったが、実は28日付の「文春オンライン」(文藝春秋)が事前に『最後の“大人ジャニーズJr.”「TravisJapan」がついにデビューへ!!』などとスッパ抜いていた。
翌29日、ファンに対しては早朝にジャニーズジュニア情報局からのメールや動画であっさりとデビューが報告され、本人たちが渡米中ということもあって派手な発表の場はなく、レーベルとの調印式の様子やメンバーたちのコメントなどが公開されるだけにとどまった。
ジャニーズのデビュー発表といえば、かつては嵐がハワイでクルーズ客船を舞台に会見するなどド派手な演出があった。
近年はそこまで派手な傾向ではなくなったが、直近のデビュー組である「なにわ男子」は昨年の7月28日の「なにわの日」に開催された横浜アリーナ公演でYouTube生配信中に発表し、多くのファンと喜びをわかち合った。
それと比べると、Travis Japanは本人たちが日本に不在で大々的な演出もなし。
「せめて帰国してからにしてほしかった」というファンが少なくないようだ。
また、デビュー曲が「配信シングル」だと発表されたことも賛否を呼んでいる。
通常、ジャニーズでデビューといえば「CDデビュー」のことだが、記念すべきデビュー曲が「配信のみ」となると目されていることに複雑な思いを抱くファンは多いようだ。
実際、ネット上のファンからは
「日本に帰国してファンの前でデビュー発表してほしかったし、配信じゃなくCDデビューしてほしかった」
「トラジャの扱い酷くない? デビュー前日に週刊誌に情報出されて、当日はメールでしれっと発表って」
「デビューはうれしいけど、発表の仕方が雑すぎて納得できない」
「デビュー曲が形に残らないのが嫌だし、ぬるっと発表されるんじゃなくメンバーたちと一緒に喜びたかった」
といった不満の声が多くあがっている。
その一方で
「配信だとCDと違ってファンが買い支えできないから、マジの実力勝負で世界基準に合わせたアイドルって感じする」
「発表の仕方はアレだけど、文春砲があって事務所もいろいろ準備が大変だったんだと思うよ」
「不満のあるトラジャ担もいるだろうけど、ジャニーズ初の全世界デビューという偉業を誇ろう!」
などと理解を示す意見もあり、賛否両論となっているようだ。
Travis Japanは平均年齢25歳で、同時期に切磋琢磨してきたSnow ManとSixTONESにデビューで先を越され、もどかしい時期が長く続いていた苦労人グループの側面がある。
ファンにとってもメンバーにとってもデビューは格別の気持ちがあるだけに、今回の「あっさりめ」の発表に思うところがある人が多いようだ。
せめてメンバーたちの帰国後に大々的なお祝いの場をもうけ、ファンと喜びをわかち合える機会をつくってあげてほしいが……。