松下洸平の勢いが止まらない。

 

歌いながら絵を描く「ペインティング・シンガーソングライター」洸平として世に出、2009年に西島隆弘ら出演のミュージカルに挑戦したのをきっかけに演技の魅力に目覚めた松下。

 

2018年には舞台『母と暮せば』で平成30年度(第73回)文化庁芸術祭の新人賞、またミュージカル『スリル・ミー』で第26回読売演劇大賞の優秀男優賞と杉村春子賞に輝き、頭角を現すようになったが、やはりその名を知らしめたのは2019年後期のNHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』への出演だろう。
戸田恵梨香演じるヒロインの相手役となる八郎をフレッシュかつ繊細に演じ、“八郎沼”にハマる多くのファンを掴んだ。

 

そして昨年10月期に放送されたTBS系金曜ドラマ『最愛』では吉高由里子演じる主人公・梨央を連続殺人事件の重要参考人として追いながらも、彼女への想いに葛藤する刑事・宮崎大輝を好演。
ドラマは1クール内でTVer史上初めて2000万回再生を超える(2280万)など大きな反響を巻き起こし、第59回(2021年度)ギャラクシー賞のテレビ部門選奨を受賞するなど高い評価を得たが、“りおだい”カップルもまた厚い支持を得た。

2021年は『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気企画『ゴチになります!』にもレギュラー出演し、歌手活動を再開させるなど俳優に留まらない活躍も見せているが、ここにきてまた株を上げたという。

「現在はフジテレビ系木曜劇場『やんごとなき一族』に、土屋太鳳演じる主人公の夫・健太役で出演中。
放送開始が遅れたこともあって30日に最終回を迎える同ドラマは、世帯平均視聴率こそ芳しくないが、TVerなどの配信は好調で、SNSやネット掲示板での実況も盛り上がっており、この5~6年はずっと低迷して“死に枠”とも呼ばれていた木曜劇場枠に復権の兆しを生んだ。
そして、コントさながらのぶっ飛んだ展開と演出、女たちのバトルを盛り上げた松本若菜や佐々木希らの演技とともに、ドラマを牽引したのが“清涼剤”的な立ち位置の松下。
『モデルプレス』で実施された『22年春ドラマ版・胸キュン男子』アンケートでも、ジャニーズ勢が強いなか、松下演じる健太が4位にランクイン。
『最愛』の大輝がやはり一番という声も多いが、『やんごとなき一族』の健太もしっかり視聴者を魅了した」(テレビ誌記者)

 

そんな松下には当然というべきか、オファーが殺到しているようだ。
現在、「スケジュールの取り合いになっていると聞く」(芸能事務所関係者)というが、実際、10月期に放送される山﨑賢人主演のTBS日曜劇場に出演が内定していると一部で報じられている。

 

また、関西テレビ制作・フジテレビ系列放送の月曜10時枠で来年4月期に放送予定の天海祐希主演ドラマで相手役を務めることもすでに決まっているとも先日報じられたばかりだ。

「2020年末から年明けまで松本まりか主演のWOWOWドラマ『向こうの果て』(2021年5月~放送)の撮影があり、2021年は、1月から3月まで歌手として全7公演の東名阪ツアーを行い、4月と5月は主演舞台『カメレオンズ・リップ』。
刑事役で出演する阿部サダヲ主演映画『アイ・アム まきもと』(2022年9月公開)の撮影を挟み、7月と8月は舞台『母と暮せば』の再演、そして秋からは『最愛』。
並行して『ゴチ』のレギュラーもありました。
今年も、1月に全6公演のツアーがあり、3月と4月は音楽劇『夜来香ラプソディ』で主演。
そして『やんごとなき一族』と続いています。
合間にレコーディング、取材、番宣、CM撮影などもありますから、本当に多忙ですよ」(前出・芸能事務所関係者)

 

なぜこれだけオファーが続くのか。

 

もちろん、人気や実力もあるだろうが、
「最初の歌手デビューの2008年から、『スカーレット』で脚光を浴びるまで10年以上かかった。
苦労をした時代が長かったためか、仕事ぶりは本当に真面目で誠実。
周囲への気遣いも欠かさず、悪い評判は聞きません。
むしろ一緒に仕事したスタッフに“また仕事したい”と思わせる人柄も大きいのでは」(前出・芸能事務所関係者)
という。

 

今年後半は歌手活動もさらに加速する。

「7月2日に日本テレビ系音楽特番『THE MUSIC DAY』に生出演。
『親が聴いていた名曲』のカバーを披露予定とのことですが、注目はNEWSも出演している点でしょう。
『ゴチ』で共演していた増田貴久との絡みがおそらく用意されるはず。
松下は『ゴチ』メンバーを“クビ”になった際、『友だちができるとは思わなかった』として増田への感謝を涙ながらに語り、両ファンを感動させました。
日テレは“松増コンビ”再共演を狙ってくるでしょうね。
また、7月13日にはフジテレビ系音楽特番『2022FNS歌謡祭 夏』に生出演。
8月にはセカンドシングルの発売、10月にはフェス出演もあり、11月から12月は全国ツアーを控えています。
年末にかけて音楽番組での露出も増えそうです」(女性誌記者)

 

まさに各方面からひっぱりだこ状態の松下。
しばらく話題が尽きることはなさそうだ。