今月末で活動を終了する女性アイドルグループ「ラストアイドル」が29日、東京・有明の東京ガーデンシアターでラストコンサートを行った。

 

昼と夜の2公演には、全メンバー31人が出演。
デビュー曲「バンドワゴン」やシングル曲「青春トレイン」など、グループの軌跡をたどるセットリストを披露し、合計9000人を魅了。
タイの「ラストアイドル・タイランド」メンバーも登場し、会場を盛り上げる場面もあった。

 

17年7月に募集が始まった秋元康氏企画のオーディション番組で誕生した。
アンコール前には、ラストアイドル推し芸人の「三拍子」や織田哲郎らからビデオメッセージが贈られたほか、ユニット「LaLuce」の楽曲プロデュースに携わった小室哲哉からも「お疲れさまでした。LaLuceの楽曲をプロデュースさせていただきましたが、本当に急でいろいろなことが起きましたね。活動終了という大きな区切りを迎えましたが、人生はこれから。僕今音楽へのチャレンジを続けています。『風を吹け!』、僕らの未来のために」とコメントが寄せられた。

 

公演中は笑顔を見せていたメンバーだったが、最後は感極まった。
安田愛里(22)は「笑顔で終われたのが、ラストアイドルで鍛えられたなって。みんなで一生懸命いろいろなことを乗り越えてきたからこそ、みんなが心強い。意思を持ってここに立てていて、かけがえのない5年間だったなと思います」。鈴木遥夏(18)も「みんなで目を合わせることができて、みんなでラストアイドルだなって思いました」。

 

阿部菜々実(20)は「ラストアイドルはいろいろあったし、悔しさはまだしばらくあるままだろうとは思っています。でも、最高のメンバーたちと戦って、支え合って、このステージに立てるのが誇りです。ラストアイドルのことを忘れないでください!」と涙ながらに呼び掛けた。

 

最後に歌唱したのは「僕たちは空を見る」。
歌いきると、阿部は「ラストアイドルに出会ってくれてありがとうございます。活動は終了しますが、メンバーの人生はまだまだ続いてきます。この経験を胸に、これからの活動を見守っていただけたらうれしいです。本当に本当にありがとうございました!」とあいさつして、約5年の活動に区切りをつけた。