TBS系の「日曜劇場」(日曜午後9時)の最新作で、俳優の小栗旬さん主演の連続ドラマ「日本沈没-希望のひと-」が、10月10日スタートする。

 

1973年に刊行された小松左京さんのSF小説「日本沈没」を大きくアレンジし、2023年の東京を舞台にストーリーが展開。
主人公・天海啓示(あまみ・けいし)を演じる小栗さんは、「コロナの状況になって皆が疲弊している中、この作品を届けることの意味をずっと模索しながらやってきた」と話す。

そんな小栗さんに、作品への思いを聞いた。

「日曜劇場」で主演を務めるのは、2010年に放送された「獣医ドリトル」以来、約11年ぶりとなる小栗さん。
「11年前にやっていたんだ、という感じですね。そのときはもうがむしゃらにやっている感じでした」としみじみとした様子。

 

ドラマは、主人公を含むオリジナルキャラクターたちが、沈没という目に見えない危機が迫る中、「見いだしていく希望」をテーマに描く。
小栗さんは、目的のためには手段を選ばず、時には強引な手法で政策を推し進めてきた野心家の環境省官僚・天海啓示を演じている。

 

ドラマのプロット(ストーリーの要約)が非常に面白く、「参加したいと思った」という小栗さんは、「(ドラマの放送は)震災から10年という時期ですし、日本という国に生きている限りはなかなか避けられないテーマ。もう一度、そういうことを考えるきっかけになるような作品になればいいなと思った」と振り返る。

 

実は、ドラマの出演オファーは、コロナ禍となる前。
撮影は今春に終了した。
「この作品を届けることの意味をずっと模索しながらやってきた感じです」と率直な思いを明かす。

 

小栗さん演じる天海には、次から次へと問題が降りかかる。
「大きなキャラクター設定がない役なので、意識して役作りした部分はそんなにない」と明かしながら、「なかなか大きな問題が起きるので、それに対してあきらめずに進んでいく」と説明。
撮影では、皆で笑っているシーンが少なく大変だったといい、「常に追われているという状況の中の物語なので、しんどかったです」と告白。
気持ちの切り替えができなかったと明かす。

 

“日本沈没”というテーマについては、「そこに希望を見いだすことが、かなり難しいこと」と話す。
「災害はいつ来るかわからないので、それは本当に怖いことだと思う。この作品が、どういうふうにお客さんに伝わっていくのか、不安もありますが、それと同時に、見た皆さんがなにかしらの希望を持てる内容になっていればいいな」と力を込める。

 

小栗さん自身は、未知のことや不安なことに対して、「あまり深刻に考えないようにはしている」といい、「深刻に考えすぎると心が疲れていってしまうので、流れに身を任せるみたいな感じにしているかもしれない」と明かしていた。

 

最後に、「僕自身、これをやりながら悩み続けていて……」と思いを明かした小栗さん。
「原作は、日本がものすごく頑張っている時期に生まれた作品で、今とは環境がちがうけれども、その中でも考えないといけないこと、感じなければいけないことがある。
何か一つ、『明日からこれだけ改善してみようかな』と思えるようなテーマが入っている作品だと思うので、見ていただけたらいいな。
あくまでフィクションなので、それはそれで楽しんでもらえたら」
と視聴者に呼びかけた。