東京都港区のTBS敷地内で4日夜、車に乗っていたところをつるはしを持った男に襲撃された、タレントで映画監督のビートたけしが6日、都内のスタジオでの収録に参加。
気丈にも仕事復帰を果たしたことを、一部スポーツ紙が報じた。

 

これまでたけし本人や車の運転手ら、事件でのケガ人がいなかったことが報じられていた。

 

記事によると、たけしは落ち着きながらも、
「車のフロントガラスが結構バリバリに割れた。俺、ガラスを頭からかぶっちゃったよ」、
「恐ろしいよな、もう。つるはしだもんな」
と生々しく語ったという。

 

「屈指の高級車で強固なたけしの車のフロントガラスのみならず、後部座席のガラスもたたき割ったというから、運転手が機転を利かせてバックして男を振り切らなければ、たけしさんは無事では済まなかっただろう。
まさに運転手は、たけしにとって命の恩人とも言える」(芸能記者)

 

各メディアによると、銃刀法違反容疑で逮捕された容疑者の男は警視庁の調べに、「6月下旬に土下座して弟子入りを頼んだが無視され、根に持っていた」と話しているが、説明につじつまの合わない点もあるという。

 

そんな中一部全国紙が、男が某指定暴力団の組関係者だと報じたが、今回のたけしの事件に暴力団が絡んだ形跡はなく、組織性も確認できないと改めて報じた格好だ。

「暴力団といえば、先日、トップが1審で死刑判決を受けた工藤会の件があり、警視庁はその動きに対して敏感になっている。
そんな中、仮に組織的にたけしに襲撃事件に絡んでいたとなれば、徹底的に捜査されることになるはず。
加えて有名人絡みの案件となれば、警視庁も本腰を入れて捜査し世間の注目を浴びようとするはずなのだが……」(全国紙社会部記者)

 

ところが、今回の案件、容疑者の供述のおかげで、何やら話がややこしくなってしまっているというのだ。

「警察が発表しているのは、容疑者が職業不詳で千葉県に住む男性ということのみ。
普通ならば、すぐに名前を発表しているはずだが、どうやら、容疑者の供述がかなり辻褄が合わないという。
さらに容疑者が名前を出した組織と彼はまったく関係がなく、その組織の関係者もただただ困惑しているようだ。
このままだと、責任能力が問えるかが焦点となりそう」(同)

 

名前を出された組織はとばっちりを受けてしまった……ということだろうか。