日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、満場一致で関脇・琴ノ若(佐渡ケ嶽)の大関昇進を正式決定した。
その後、協会は使者として同じ二所ノ関一門の花籠理事(元関脇・太寿山)と鳴戸審判委員(元大関・琴欧洲)を派遣し、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で昇進伝達式を実施した。
新大関は「大関の名に恥じぬよう感謝の気持ちを持って相撲道に精進してまいります」と口上を述べた。
父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)と母でおかみさんの真千子さんの間で堂々と口上を述べた。
金屏風(びょうぶ)の前には母方の祖父で元横綱・琴桜の先代・佐渡ケ嶽親方の写真も見守っていた。
琴ノ若は母方の祖父が元横綱・琴桜の先代・佐渡ケ嶽親方で、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)と相撲一家に育った。
初場所で初優勝こそ逃したが、13勝を挙げ、昇進目安とされる「三役で直近3場所合計33勝」に到達した。
決定後に協会は使者を派遣し、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で昇進伝達式を実施。新大関は口上を述べる。
新大関の誕生は昨年名古屋場所後の豊昇龍以来。
佐渡ケ嶽部屋からは2011年秋場所後の琴奨菊(現・秀ノ山親方)以来で、千葉県からは1955年秋場所後の松登以来、69年ぶりとなった。
来場所は1横綱4大関となる。
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