今年7月に「長男連れ去り」を元夫・江宏傑氏(34)に告発された福原愛(35)。
その後、メディアを避けるかのように雲隠れしたままの愛ちゃんだが、事態はまさかの急展開!

 

「実は最近、知り合いの会社に突然刑事が訪ねてきたんだ」

 

こう打ち明けるのは、企業や芸能界、スポーツ界まで幅広く取り引きする輸入業を営むX氏だ。
話しながらX氏が2枚の名刺を提示すると、そこにはまごうことなき「警視庁捜査一課」の肩書が記されていた。

 

「卓球の福原愛ちゃんの行方を知らないかと尋ねられたんだ。
そんな話を切り出されたら、愛ちゃんもとうとう逮捕なのかな、なんて思っちゃったよ」

 

福原愛が逮捕! 思わずのけ反ってしまう話だ。

 

しかし、それもむべなるかな。
16年9月、福原愛は台湾の卓球選手の江宏傑と国際結婚を果たしたが、後に福原のW不倫騒動などにより、21年7月に2人は離婚。
さらには子供の親権や養育問題を巡って双方が対立。
今年7月27日には、福原の「長男連れ去り」に業を煮やした旦那側が日本で会見を開き、今後の引き渡しがなければ未成年者誘拐罪での刑事告訴も検討すると語るなど、一歩も引かない泥仕合の事態にまで発展していたからだ。

 

あれから約3カ月。
経過は悪化の一途をたどり、のっぴきならぬ様相を呈していたのだ。

 

そもそも〝誘拐騒動〟に至ったドロ沼離婚の経緯を振り返っておこう。

 

16年、リオデジャネイロ五輪終了後に2人が結婚を発表した当初は、卓球界の国民的スターの国際結婚とあって、日本中が祝福ムードに包まれた。
SNSでは夫婦のラブラブな様子が投稿され、やがて1男1女をもうけると、家族の仲睦まじいイメージはピークを迎えることになった。

 

ところが、21年3月に福原のW不倫が報道されると、それからわずか4カ月で2人はあっけなく離婚。
福原は夫のモラハラが原因だと主張した。

 

離婚後、2人の子供については「共同親権」を持つことで合意したが、次第に話はこじれてしまう。

 

22年7月、福原が「夏休みの間だけ」という約束で長男を日本に連れ帰ってきたのだが、以後、福原は元夫のもとに長男を戻すことはおろか、一切の連絡すら拒絶したのである。

 

この間の事情を芸能記者が説明する。

 

「昨年7月、コロナ禍の渡航制限が緩和されて1年半ぶりに台湾の松山空港で子供に会えた愛ちゃんは、1カ月間、子供を日本で預かるはずでしたが、長女が『パパと離れたくない』と言い出した。
そこで仕方なく長男1人だけを連れ帰った。
無言で長男を抱いて去ろうとする愛ちゃんの態度は明らかにおかしく、その場で江さんと口論騒ぎを起こしたあげく、帰国して1週間後にはLINEはすべて既読スルー。
以来、一切の連絡が通じなくなってしまったというわけです」

 

さらに、22年8月になると、今度は福原が日本の裁判所に単独親権に移す調停を申し立てる。
これに異を唱えた江サイドは、長男の引き渡しを求める手続きを行い、法廷闘争に突入した。

 

そして、その1年後の今年7月20日、東京家庭裁判所から福原に長男の引き渡しに応じるよう「保全命令」が出され、福原の単独親権の申し立ては取り下げられた─。
これが、国際ドロ沼親権争奪戦の顚末だ。

 

ところで「保全命令」とはどういったものか。
岡野法律事務所九段下オフィスの伊倉秀知氏によれば、

 

「保全命令とは、緊急性が高い場合に裁判が終了するまでの間に権利が実現できるよう、裁判所が出す仮処分命令のようなものです。
ただし最終的にどうなるかは、本訴の審理の行方次第になる。
あれからもう3カ月も経っていますから、普通なら審理は粛々と進められていると考えられます」

 

だが、会見以降、外部には何の情報ももたらされていない。
そして、福原の行方はようとして知れない。

 

ところが、互いに膠着状態ともいえる状況の中、最近になって少し動きがあった。
江が10月13日に長女の誕生日を祝うメッセージをインスタグラムに投稿。
30日にも、ハロウィンで仮装した長女の姿をアップし、何としても長男も取り戻したいという思いを匂わせた。

 

一方、福原は10月23日に小紅書(中国版インスタ)に公式アカウントを開設して、少し痩せたような髪が伸びた姿をアップしたのだ。
こちらは笑顔を振りまきながら流暢な中国語で15秒の動画メッセージを送っている。
現地では絶大な人気を誇る福原だが、改めて中国ファンに支援をアピールしたということなのだろう。

 

スポーツ紙芸能担当記者が語る。

 

「福原にはTリーグのプロ卓球チームの社外取締役や青森大学の客員准教授などの肩書もあったが、前者は6月に退任、准教授としての講義も6月に1回だけ行ったきりと、こちらもほぼフェードアウト状態です。
ですから、日本の芸能界の大物の庇護の下にあるとか、資金の援助を行っている中国企業のスポンサーがいるといった説もあるのです」

 

真相はヤブの中だが、実は、捜査一課の刑事が訪ねた先も、中国企業のルートからなのだという。

 

一課の動きを窺う全国紙記者はこう言及する。

 

「確かにこのところ、しきりに行方を探していたようですが、今のところ福原にフダ(逮捕状)が出たとは聞いていません。
ただ、身辺調査のようなものでも一課の刑事が動いたわけですから、今後は強制捜査に踏み切る可能性もあります」

 

海を隔てた親権トラブルが〝台湾有事〟に発展しないことを願うばかりだ。