燃え盛る本能寺のなかに、ひとり消えていく織田信長。
その鬼気迫る表情に、視聴者は息をのんだ──

 

NHK大河ドラマ『どうする家康』で信長役を好演した岡田准一(42才)は、本能寺の変を描いた7月23日の放送回で舞台から去った。
しかし彼は休む間もなく、次の“戦場”へと参戦する。

 

「岡田さんは8月31日から9月2日まで米ラスベガスで開かれる、ブラジリアン柔術の世界大会に出場するのです。
ブラジリアン柔術とはブラジルで独自の発展を遂げた柔道を起源とするスポーツ。
打撃攻撃は禁止で、寝技などの組技系が主体。
帯の色は上からレベル順に黒、茶、紫、青、白と続きますが、なんと岡田さんは茶帯だそうです。
この大会には岡田さんとともに練習を重ねてきた玉木宏さん(43才)も出場します。
ちなみに彼は青帯だそうです」(スポーツ紙記者)

 

岡田はかつて雑誌のインタビューで「専門じゃない領域でも認めてもらえるように努力したい」と語っており、その言葉通り彼のストイックさは常人ではたどり着けない域にある。

 

「一時期、登山に夢中になっていた岡田さんは、自ら山岳部をつくり、プロに教えを請うたそうです。
映画『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016年)ではその経験を生かし、1か月もの間、標高5000m超のエベレストでの撮影に挑んでいました。
何かにハマるととことん極めてしまう……それが岡田さんのすごいところです」(映画関係者)

 

近年は格闘技に熱中し、複数の種目でインストラクターの資格を持つに至った岡田。
そのモチベーションは、役者の仕事に起因しているようだ。

 

《言葉が関係ないアクションが、世界で売れるエンタメにつながると思って、20代からアクションで使える本物の格闘技や武術を学んできた。
それが今求められたり、一緒に仕事したいと言ってもらえたりすることで僕自身も救われる》(『読売新聞』2023年5月17日東京夕刊)

 

そんな岡田が5年ほど前から傾倒しているのがブラジリアン柔術だという。

 

「岡田さんは忙しい合間を縫って、週に5~6日ものペースで猛練習を重ねている。
昨年茶帯になってからは、ほかの選手への指導も始め、わかりやすいと評判だそうですよ。
道場では一般の練習生と交ざって汗を流しているとか」(前出・スポーツ紙記者)

 

岡田と玉木が出場する大会の出場者の出身国は、ヨーロッパや南米、アジアと多岐にわたり、参加人数は過去最大の1万人超と見込まれる。

 

「この大会は『世界最大の柔術の祭典』といわれ、世界一を目指して全世界から選手が集うレベルの高い大会です。
岡田さんは、1年前からこの大会に懸けてきたそうで、実力も折り紙付き。
試合は帯の色に分けられ、トーナメント形式で行われます。
茶帯の出場者はハイレベルですが、岡田さんはこの1年で急成長したそうで、上位進出を狙えるという声もあります。
まさかの優勝も……可能性はゼロではないでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 

岡田と玉木は「自分たちが大会に出ることで、柔術を知ってもらえるきっかけになってほしい」とも話しているそうだ。
結果に期待がかかる。