NHKは21日、札幌放送局の元アナウンサー(47)を諭旨免職とする懲戒処分を発表した。
28日発令。

 

2月に都内のマンションに無断で侵入したとして邸宅侵入の疑いで逮捕され、ストーカー禁止法に基づく禁止命令を受け、不起訴となっていた。

 

同局サイトなどで「職員の懲戒処分について」の書面を掲載。
それによると、被処分者は札幌放送局メディアセンター勤務の元アナウンサー。
処分内容は「諭旨免職」で、決定日は「2023年4月21日(4月28日発令)」とされた。

 

事案の概要として、
「被処分者は、2023年2月の夜、都内のマンション内に無断で侵入したとして警察に逮捕され、ストーカー禁止法に基づく禁止命令を受けました。
その後、不起訴となりましたが、公共メディアの職員として社会的信用を大きく損なった責任は重いと判断しました」
と記した。

 

その上で
「関係者や視聴者のみなさまにあらためて深くお詫びいたします。職員のコンプライアンス意識の徹底に努めてまいります」
とコメントした。

 

元アナウンサーは1999年にNHKに入局し、東京オリンピック開会式のラジオ実況をはじめ、フィギュアスケート、テニス、メジャーリーグ、大相撲など、多くのスポーツ中継を担当。
2月に逮捕が報じられた際、NHKは「職員が逮捕されたことは遺憾です。事実関係を確認し、厳正に対処します」としていた。