都民ファーストの会に所属する東京都議会議員の平慶翔氏が、数年前に妻子ある身でありながら「20代男性」と不倫関係となり、相手にDV行為などをしていたと報じられた。
慶翔氏はタレントの平愛梨の実弟、女優の平祐奈の実兄に当たり、愛梨の夫でサッカー元日本代表の長友佑都が義兄という有名人一家の出身で、衝撃の騒動に波紋が広がっている。
慶翔氏の今回の騒動は、19日付の「デイリー新潮」(新潮社)が「平愛梨の弟・都議が20代男性と不倫、DVも 『もてあそばれた』元カレ本人が告発する数々の問題行動」と題して報道した。
慶翔氏は、自民党の下村博文衆院議員の公設第一秘書を経て、2017年の東京都議会議員選挙で都民ファーストの会から出馬して初当選。
2021年の都議選では、板橋区から千代田区に鞍替えしながら自民党候補を破って再び当選を果たし、ルックスが抜群で家族が有名人ぞろいということも手伝って「都ファの若手ホープ」として注目を浴びた。
同誌によると、プライベートでは10年以上前に高校の同級生だった妻と結婚し、2人の子どもにも恵まれていたという。
ところが、記事では2020年から同性愛者向けの出会い系アプリを通じて知り合った20代の男性と約3年間にわたって不倫関係になり、高級タワーマンションなどで同棲生活をしていたと伝えられた。
この男性は、慶翔氏から出血するほどの暴力を振るわれるなどのDV行為を受けたと記事内で告発している。
また、妻との関係がうまくいっていなかったのか、慶翔氏が男性に「俺の代わりに嫁を殺してきてくれ」「俺たちで結婚して子どもと暮らそう」と不穏な言葉をこぼしたこともあったという。
同誌記者の直撃に対し、慶翔氏は一度は妻と婚姻関係が続いているとしつつ、男性との不倫関係を否定。
しかし、その後に代理人弁護士を通じて「一時期親しい関係になったという事実はあります」と男性と親密だったと認めながらも、「不倫とは考えておりません」「『殺してくれ』と述べた事実もありません」などと記事内容を否定した。
また、婚姻関係についても「妻とはすでに離婚しております」と回答したという。
ここまでなら事実関係は別にしても「プライベートの問題」でしかないが、男性は慶翔氏から偽名による秘書活動を依頼されたとし、その偽名が政治資金収支報告書に会計責任者として記載されていたとも告発している。
これが事実なら法的な責任を問われるおそれがあり、色恋沙汰のスキャンダルの枠を超えた騒動になりかねない。
また、慶翔氏が男性と一時期同棲していたとされるマンションは「長友が都内に借りている家賃月200万円の超高級タワーマンション」とされており、長友は愛梨と共に2021年の都議選で慶翔氏の応援演説をしたこともある。
応援演説では、長友が「本当に誠実で実直な男なんです。彼ほど人のために一生懸命行動できる人はいません」と慶翔氏の人柄をべた褒めしていた。
「応援演説だから」といってしまえばそれまでだが、いまとなっては「誠実で実直」という言葉に複雑なものを感じてしまう。
こうなると、慶翔氏のスキャンダルは長友夫妻にとっても大きなイメージダウンになりそうだ。
長友はサッカーでの活躍にとどまらず、バラエティ番組などで「ブラボー!」を連発してお茶の間の人気者となっていたが、当面は公の場であまりはしゃげない状況となってしまうかもしれない。
愛梨は第4子を妊娠中で、出産間近といわれていることから精神的なストレスも危惧される。
さらに、妹の平祐奈は「清純派女優」として知られるだけに、こちらも兄のスキャンダルによるイメージへの悪影響が懸念される。
慶翔氏はSNSで
「はじめに、一部週刊誌の報道により、日頃からお世話になっている関係者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます」
と騒動について触れ
「本日発売の週刊新潮の記事に関しまして、事実でない部分が多々あり、個人的な家庭内の問題や交際関係という高度にプライベートな領域に関するものでありますから、プライバシー侵害として新潮社及び本件記事の担当記者2名を訴えました。今後は法廷の場で、断固として同社及び同記者の責任を追及します」
と発表。
「本件記事に追従して、プライバシーを侵害するマスコミについても同様の対応をしたいと思います」
とした。
今回の件で慶翔氏を「都ファの顔」としてプッシュしていた都民ファーストの会にも重大なダメージがあるだろう。
政党や家族に支えられて議員になったはずの慶翔氏だが、もし報道が事実なら「恩を仇で返す」ような状況に陥ってしまいそうだ。