《しばらくは治療に専念して、しっかり体調を戻してから、自分のできることをやっていきたいと思います。
それが表現の世界なのか、また全く違った世界なのかは、今現在はわかりません…》
’18年3月31日、こうコメントして芸能活動の無期限休止を発表した坂口憲二が、テレビドラマに電撃復帰する。
「坂口さんが出演するのは、’23年4月期にフジテレビ系の“月9枠”で放送される木村拓哉さん主演の『風間公親─教場0─』です。
この作品では、木村さんが警察学校の“鬼教官”を演じ、スペシャルドラマとして’20年、’21年に放送された『教場』シリーズの“はじまり”を描きます。
坂口さんは、’14年4月期のフジテレビ系ドラマ『続・最後から二番目の恋』以来、9年ぶりのドラマ出演となります」(テレビ局関係者)
芸能活動を休止したのは、国の指定難病である特発性大腿骨頭壊死症を患ったことが原因だった。
「’15年ごろから右股関節の痛みで仕事をセーブしていましたが、活動休止発表時に病名を公表しました。
手術を受けて症状は軽減されたそうですが、いつ悪化するかわからない状態で仕事を続けるのは困難だという判断に至ったのです。
また、坂口さんの申し出で、契約がきれる’18年5月いっぱいで、当時の所属事務所も退社しました。
事務所サイドは引き留めたそうですが、真摯で真面目な性格の坂口さんは“3年間ほぼ仕事をしていないのにギャラを受け取るのは忍びない”とその意思は固かったそうです」(芸能リポーター)
その後の生活はというと……。
「’18年の夏にコーヒーブランド『ザ ライジング サン コーヒー』を立ち上げ、千葉県の九十九里町に焙煎所を構えました。
’19年5月にはコーヒースタンドをオープンさせ、現在は3店舗まで拡大しています。
公式インスタグラムのフォロワーは23万人を超えていて、時折投稿される坂口さんの近影には、多くのファンが歓喜の声をあげています」(同・芸能リポーター)
一方、『教場』は、これまでのシリーズに登場していない新キャストが続々発表されており、視聴者の期待も日々高まっている。
「’17年の『コード・ブルー』以来の月9となる新垣結衣さん、役作りのため髪を20センチ以上切ったという白石麻衣さんや、日本テレビ系『ブラッシュアップライフ』も記憶に新しい染谷将太さん、朝ドラ『舞いあがれ!』で好演中の赤楚衛二さんらの出演が発表されています」(スポーツ紙記者)
’22年には『週刊新潮』の取材に対し、
《役者さんやスタッフなどとも連絡を取り合っていますから、芸能界との関係が完全に切れたわけではないですよ》
と答えていた坂口。木村とは、’04年1月期の『プライド』(フジテレビ系)以来、19年ぶりの共演だ。
「『教場』で演出・プロデュースを務める中江功氏は、『プライド』でも演出を担当していたんです。
今回の復帰には、そういった縁も関係しているのかもしれません」(テレビ誌ライター)
3月上旬、本誌は神奈川県内で行われていたロケ現場をキャッチ!
「坂口さんの姿が見えたので、本当に驚きました。
木村さんは、白髪にメガネをかけたスーツ姿で、坂口さんは黒いシャツに濃いグレーのスーツを着た、ワイルドな格好をしていましたよ。
木村さんと2人だけのシーンだったのですが、厳戒態勢なのかスタッフが40人くらいいて、ピリピリした様子でした」(目撃した女性、以下同)
しかし、当の本人は木村との久しぶりの共演を楽しんでいたようで……。
「2人で談笑する姿も見受けられました。
坂口さんは、活動休止していたとは思えないほどリラックスしている雰囲気で、木村さんは、本番中以外はずっとにこやかな様子。
坂口さんに対しては“鬼教官”ではなかったみたいです(笑)」(同・目撃した女性)
夕方の明るい時間に始まった撮影だったが、リハーサルが終わるころにはすっかり陽が落ちていたという。
「撮影していたのは、黒い車に乗った木村さんが、白いワゴン車に乗っている坂口さんに何かを手渡すシーンでした。
リハーサルに1時間以上はかけていたので、さすがに坂口さんのブランクを考慮したのかもしれませんね」
リハーサルに時間を費やしたのは、完成した作品ではブランクを感じさせないための、俳優としての“プライド”なのかも!