2月7日、岸信夫・前防衛大臣(63)の議員辞職に伴って行なわれる補欠選挙への立候補を表明した長男の信千世氏(31)。

 

曾祖父に岸信介氏(享年90)、祖父に安倍晋太郎氏(享年67)、伯父に安倍晋三氏(享年67)を持つ信千世氏だが、自身の公式サイトにその家系を示す「家系図」を掲載したことに対し、インターネット上で
〈政治を『家業』としか考えていない証左〉
〈わしはサラブレッドですと言いたいんか〉
などと批判が噴出。
この批判を受けてか、2月13日中に家系図は削除され、その後公式サイトそのものが閲覧できなくなった。

 

信千世氏は慶應義塾大学商学部を卒業後、2014年にフジテレビに入社。
社会部でキャリアを積み2020年にフジテレビを退社、その後父・信夫氏の秘書官となっていた。
閲覧できなくなった公式サイトのプロフィール欄にも「フジテレビで社会部記者」と記載していた信千世氏だが、今回の炎上騒動のなかで、フジテレビ時代の信千世氏が事故現場でリポートするニュース映像がインターネット上で拡散され、話題を呼んでいる。

 

動画は2019年の9月、横浜市の京急線の踏切で電車が大型トラック(13トン)に衝突した事故を伝えるもの。
信千世氏は事故の負傷者が運ばれた市内のけいゆう病院の前でレポートをしているが、その姿からは不慣れな様子が伝わってくる。

 

カメラが切り替わり信千世氏が映されると、周りから「大きい声、大きい声で!」と呼びかけられ、「はい」と答える信千世氏。
その後局のアナウンサーから「岸記者お願いします」と声をかけられると、カメラを見つめてなぜか7秒間ほど沈黙。
その後、次のようにレポートした。

「えー横浜市……のみっえー横浜市みなとみらいの、えーとけいゆう病院です、こちら。
えー昼頃に起きた、えー京急急行の、京浜急行の、えー電車の事故によるケガ人のかたが、えーこちらにじょくぞくと……えー救急車で……えー続々と搬送されています」

 

動画内での様子について、ネット上では
〈入社5年でこれは見るに耐えない〉
〈私よく人前でテンパってしまうのでこの報道のだけは応援したくなってしまう〉
と賛否の声があがった。

 

「レポート中は手元のメモを繰り返し見て、ほとんどカメラを見られていませんでした。
政治家は“話す力”“伝える力”が何より重要ですが、この姿を見る限り心配だと言わざるを得ない。
“親の七光り”と言われないためにも、政治の場では話し方を根本から改める必要があるでしょう」(政治ジャーナリスト)

 

自身が誇示する親族たちのような仕事ぶりに期待したいが、なかなか道のりは険しそうだ。