年明け早々縁起でもない話で恐縮だが、視聴率が振るわず、今年いつ終わってもおかしくない番組はどれか?
テレビ情報誌記者とバラエティ番組制作関係者が、“賞味期限切れ”が近づいている番組をピックアップした。

 

『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)
1997年にスタートし、フジのゴールデンタイムで最も長く続くバラエティ番組ですが、MCのビートたけしは現在、仕事をどんどん減らしている真っ最中。
VTRの合間にしゃべるナビゲーターが、ギャラが高額なたけしである必要性も薄く、決断の時期は近づいています。

 

『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)
こちらは『アンビリバボー』よりさらに古い1989年スタートですが、放送時間はゴールデンから深夜、さらにお昼へと二転三転。
あとに続く『新婚さんいらっしゃい』は司会者が変わり、その後のクイズ番組『パネルクイズ アタック25』は打ち切りとなりましたが、『TVタックル』も正直、惰性で続いているような状態です。

 

『週刊さんまとマツコ』(TBS系)
あの明石家さんまとマツコ・デラックスがタッグを組むと大注目の中でスタートしたこの番組。
『サザエさん』(フジテレビ系)の裏でスタートしましたが、さんざんな視聴率を叩き出して早々に撤退を余儀なくされて昼間に移り、今や話題にもなりません。
週末の昼間は、実験的な番組やパイロット番組をやる時間帯。
ビッグネームの2人がやる枠ではありませんし、SNSでもほぼ無風で、多忙な2人が続ける意味があるとは思えません。

 

『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)
たけしに続いてさんまも2つ目の候補。
「あくまでも一説で」という断り書きを入れて、真偽が不確かな情報を紹介する手法は画期的でしたが、もう長らく視聴率が2ケタを割っており、マンネリムードが漂っています。
裏番組の『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)を下回る回もあり、こちらも肩叩き候補です。

 

『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)
中断を挟みながら足掛け20年以上続く番組ですが、裏番組が強力なこともあって視聴率はボロボロ。
東京五輪という大きなイベントも終わってしまい、レギュラーではなく特番に年に何回かやるぐらいが丁度よさそうです。

 

『あしたの内村』(フジテレビ系)
2022年4月、『痛快TV スカッとジャパン』終了を受けて始まった番組ですが、初回から視聴率は5%台。
放送は頻繁に飛んでおり、内容もコロコロ変わるので、いつまで経ってもどんな番組かサッパリわからない状態です。
昨年11月からは芸人たちが日本全国でロケを行い、内村が判定する番組になりましたが、完全に『笑神様は突然に…』(日本テレビ系)のパクリ。先行きは厳しいでしょう。

 

『ゼロイチ』(日本テレビ系)
21年4月に『王様のブランチ』(TBS系)の裏でスタートした情報番組。
開始当初から『ブランチ』にそっくりだと言われましたが、視聴率的には見事に惨敗で、ネット局はどんどん減り、今やローカル番組のような扱いです。
前の『ぶらり途中下車の旅』はきっちり見られているだけに、テコ入れは急務。
これなら『メレンゲの気持ち』を続けていたほうがマシでした。

 

『アッコにおまかせ!』(TBS系)
85年にスタートし、日曜昼の顔として完全に定着した和田アキ子の番組ですが、和田が“ご意見番”として重宝されたのはかなり昔の話。
紅白に落選し、炎上を恐れているのかトークの切れ味も鈍り、パワーダウンの印象は否めません。
視聴率も5%程度で、『サンデー・ジャポン』の視聴者がごっそりチャンネルを変えており、そろそろです。

 

『月曜の蛙、大海を知る。』(TBS系)
22年10月に始まったばかりの番組。
とはいっても21年4月にスタートした『100%!アピールちゃん』の番組名が変わっただけで、出演者は同じです。
『アピールちゃん』が不振で番組名が変わりましたが、超低空飛行は変わらず、このままでは打ち切りは必至。
唯一、希望があるとすれば、『アピールちゃん』で始めた小倉優子の受験企画の結果がまもなく出るので、そこでワンチャンあるかもしれません。

 

この他、『めちゃイケ』とそっくりだと指摘された『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系)、『もしもツアーズ』終了でスタートした『いたずらジャーニー』(同)なども数字的にかなり厳しく、早々に番組存続が議題に上がりそう。
巻き返せる番組は現れるか!?