とても天下統一どころではなさそうだ。
King & Prince・永瀬廉が主演する日本テレビ系日曜ドラマ『新・信長公記~クラスメートは戦国武将~』の第4話が8月14日に放送されたが、いよいよ同局ドラマにおける歴代ワースト記録すら見えてきてしまったようだ。
以前から不振が伝えられてきた同ドラマは、初回視聴率で世帯平均6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と苦しいスタートを切ったが、第2話で5.4%、第3話で4.2%と下降の一途をたどっていた。
そして最新の第4話では3.8%と、ついに3%台にまで突入。
第3話の世帯4.2%の時点で、日曜ドラマ(日曜22:30スタート枠)における歴代ワースト視聴率(単話)を記録していたが、第4話でこれをさらに更新してしまった。
「これにより、最新の第4話までの全話平均は4.9%(4.875%)となり、日曜ドラマの歴代ワーストとなっている中川大志主演『ボクの殺意が恋をした』(2021年)の全話平均5.3%をさらに下回る結果に。
しかも、2003年以降の日テレドラマ全体における歴代ワーストは真中瞳(現・東風万智子)主演の『メッセージ~言葉が、裏切っていく~』(2003年)の全話平均4.4%、それに次ぐのが竹中直人主演の『ライオン先生』(2003年)の4.7%と『ボク恋』の5.3%なので、現時点で全話平均4.9%となる『新・信長公記』は『ボク恋』を抜いて歴代ワースト3位の座につく可能性が濃厚となりました。
このまま数字が下がれば、『ライオン先生』超えのワースト2位となる可能性も十分にある。
なお、単話での日テレドラマ歴代ワーストは、『メッセージ』第6話や『ライオン先生』最終回の3.1%。
さすがにこれを下回るのは避けたいところでしょうが……」(テレビ誌ライター)
一方、一時は『新・信長公記』以上の苦境に立たされていた別の日テレドラマは、対照的な動きを見せているという。
「土曜22時から放送されている林遣都&仲野太賀W主演の『初恋の悪魔』ですね。
こちらも最新の第5話までの平均が4.9%(4.94%)と『新・信長公記』とほぼ並んでいますが、第4話から復調傾向にあります。
そもそも日テレの土曜ドラマ枠は、日曜ドラマ枠よりも厳しい状況で、前期のディーン・フジオカ主演『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』は最終回直前には4.8%まで落ち込み、全話平均5.7%に。
土曜ドラマ枠の最低記録を更新する結果となり、日テレドラマ全体でも下から数えたほうが早い低視聴率で終わりました。
そんな逆風もあって『初恋の悪魔』は初回6.6%と厳しいスタートを切り、さらに第2話と第3話で3.9%と3.8%と急落。
日テレドラマが単話で3%台まで下がったのは『ライオン先生』以来、ほぼ20年ぶりということで、一部で打ち切り説まで飛び出しましたが、ドラマの評判が後押ししてか、第4話と第5話で5.2%まで回復しました。
もともと坂元裕二脚本のドラマは評価は高くてもあまり視聴率には結びつかないというのが定説なので、日テレ側もある程度は覚悟していたようですが、5%台まで持ち直したことでホッとしたのでは。
今期の日テレは、遊川和彦脚本の水曜ドラマ『家庭教師のトラコ』もふるってないですし」(同上)
TVerでの見逃し配信も「これまでの低空飛行がさらに動きが鈍くなっている」(同・テレビ誌ライター)という『新・信長公記』。
「天下を獲る」と掲げるなど永瀬演じる主人公・信長がいよいよ動き出し、原作における心理戦や駆け引き要素が増えてきたこともあり、視聴者からは「おもしろくなってきた」との声も増えてきている一方、「脚本が残念すぎる」「演出が寒い」との声も少なくないが、『初恋の悪魔』のように挽回していくことはできるだろうか。