7月30日放送の『土曜プレミアム』(フジテレビ系)では、北村匠海(24)主演の映画『東京リベンジャーズ』が地上波で初放送。
同時に、23年に続編が公開されることが発表され、大いに盛り上がった。

 

同作は17年から『週刊少年マガジン』で連載中の和久井健によるヤンキー×タイムリープ漫画が原作。
映画が21年7月に公開されて社会現象を起こしてから1年が経ってのサプライズの発表だった。

「観客動員数328万人、興行収入43.8億円を突破して、21年公開作品の中で実写No.1興行収入を記録する大ヒットになりましたからね。
このテの“漫画の実写化作品”というのは、えてして批判されがちで、東リベも例に漏れず、公開前は不安視する声もありましたが実際は大成功。
役者の再現度は素晴らしいの一言でした。
とりわけ、“龍宮寺堅/通称:ドラケン”に関しては、今回の地上波放送で改めて話題になりましたね」(映画ライター=以下同)

 

“ドラケン”は、東京最大の暴走族である「東京卍會」の副総長。
長い前髪をワンポイントで垂らした金の弁髪で、左のこめかみに竜の入れ墨がトレードマーク、という一歩間違えたらコスプレ感が出てしまうビジュアルを違和感なく完璧に再現したのは、山田裕貴(31)だった。

 

ちなみに、このビジュアルについては公開当時の大ヒット御礼舞台挨拶にて、

「この作品って、『このキャラはこういうビジュアル』というのがすごく重要だから、もしドラケンのここ(側頭部)に髪の毛があってドラゴンのタトゥーが入ってなくて、『こんなのドラケンじゃない』じゃないと言われてしまったら、作品を見たくないと思われてしまう。
外見を寄せてからがスタートだなと思ってました」

「ドラケンはここに髪が垂れてるから、これを垂らしたらどうなるんだろうというのを自分で確認してた」

と明かしている。

 

また、スタッフが「断髪式」の過程の記録映像を撮ってくれたことについても「スタッフさん達の愛を感じました」とコメントしていた。

「ビジュアルも最高でしたが、何よりも視聴者の度肝を抜いたのが“ドロップキック”でした。
映画の終盤、ドラケンは罠にハマり敵勢力“愛美愛主(メビウス)”のアジト近くに誘導されて、多勢に無勢の戦いを強いられるのですが、そこで見せる激しい乱戦からのドロップキックが、絶賛の嵐だったんです」

 

山田は11年放送の『海賊戦隊ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)の“ジョー・ギブケン / ゴーカイブルー役”では、生身でも素晴らしい二刀流を披露したり、19年放送の『特捜9』(前同)では通り魔相手に飛び蹴りを披露したり、その身体能力に定評のある俳優だったが、今回もそれが生きた。

《マジで凄いドロップキック!周り吹っ飛んでるし》
《ドラケン、ミサイルみたいなドロップキックかこいい》
《ドラケンのドロップキック、昨夜相方からも熱弁振るわれて動画送られてきたけどまじでむちゃくちゃ綺麗なドロップキック…なにこれ。こわ!すごい。》

と、SNSは多くの称賛の声であふれている。

 

「ただ、今回のドロップキックについても、実はほんのちょっと山田さんが後悔してる部分があるといいます。
そもそも、山田さん演じるドラケンには、いつも一緒にいる相棒の“マイキー”がいますが、原作の“185cmと162cmで23cmも身長差がある”というのを再現するために、山田さんはブーツにインソールを入れて15cmも上げ底していて、大技を出せなかったといいます」

 

そういった事情があったため、

「ブーツが重くて、本当はドロップキックしてから回転しようと思ったんですけど、本番はもうそのまま突っ込んでちゃった」「もう1回やっていいですか? と言おうと思ったんだけど、多分これ何回やっても回転できないと思って、普通のドロップキックにさせてもらった」

 

と、ほんのわずか悔いが残るアクションだったことを、大ヒット御礼舞台挨拶にてコメントしていたのだ。

「とはいえ、迫力は申し分なかったし、逆に言うと15cmも上げ底した不自然な状態でドロップキックに限らず多くのアクションを繰り広げたわけですから、山田さんの運動神経のすさまじさは疑う余地がない。
原作のポジション的に、23年公開の続編にも出演する可能性は高いし、またアクションに期待したいですね」

 

来年の映画が、はやくも楽しみだ。