巨額投資トラブルが明らかになったお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)が、所属事務所「松竹芸能」を退社する方向であることが21日、分かった。
テレビ、ラジオ各局が出演番組の打ち切りや降板を次々に発表するなど影響が広がっており、木本をよく知る知人は「けじめとして事務所を辞めざるを得ない」と話している。
木本がMCを務める関西ローカル「週末ライブ キモイリ!」を放送するKBS京都はこの日「23日の放送をもって番組を終了する」と発表。
改編期ではない7月下旬に番組が終了することは異例。
同局は「複合的な理由」と説明し、急きょの決定だったことを認めた。
木本は同番組を16日まで2週連続で欠席していた。
さらに、レギュラー出演するMBSラジオ(大阪市)の「エビ中☆なんやねん」の降板も決定。
同局は木本が22、29日の放送を欠席するとした上で、8月以降の出演については「事務所と相談して決定する」としているが、関係者は「既に降板が決まっている」と話した。
MCを務めるBS11の番組「アプリ学院!」も、8月放送分から代役が立てられる。
一方、木本が周囲に投資話を持ちかける際「仮想通貨などへの投資」と説明していたことも判明した。
事情を知る関係者は「少なくとも7、8年前から、仲のいいタレントやスタッフに声をかけていた。これまで集めた金額は5億円以上に上るが、その金を預けていた人物と急に連絡が取れなくなった。木本さんの手元に金は残っていないようだ」と語る。
この人物と現在は連絡が取れており、代理人を立てて交渉する意向のようだが、金が戻ってくるかは不明。
「現時点で出資者から被害届などは出ていない。ただ金額が大きいだけに今後、警察沙汰になる可能性はある」(関係者)という。
所属事務所は「事実関係を確認中のため、弊社からのコメントは控える」としている。
一方、関係者は「番組の打ち切りや降板という事態になり、仕事仲間や関係者に多大な迷惑をかけている。何らかのけじめをつけなければいけないことは本人も自覚している」と話している。