テレビ朝日系ドラマシリーズ『相棒』では、現在放送中のシーズン20をもって、主演の水谷豊の相棒を務める反町隆史の降板が決まっている。
今年10月からは21作目となる新シーズンの放送が予定されているというが、新しい相棒を誰が演じるのかは、まだ発表されていない。
そんななか『女性自身』2022年2月15日号(光文社)が、新たな相棒の最終候補として中村倫也、山崎育三郎、尾上松也、松坂桃李、福士蒼汰の5人が挙がっていると報じた。
そのなかでも最有力とされているのが福士蒼汰なのだという。
「『相棒』のレギュラーになる場合、いちばんのネックとなるのがスケジュールなんです。
基本的に2クールで放送されるので、撮影期間は少なくとも7カ月くらいかかる。
一年の半分以上を『相棒』のために確保しなくてはならないので、ほかの仕事のオファーを受けられないんです。
反町さんが降板を申し出た背景には、もっと仕事の幅を広げたいという意志があったからだと言われています」(テレビ局関係者)
そう考えると、舞台出演が多い山崎育三郎や歌舞伎の舞台がある尾上松也などは、『相棒』の撮影だけにスケジュールを割くのは難しそうだ。
「中村倫也と松坂桃李については、出演作が多くて、もし『相棒』のレギュラーになったら、相当数のオファーを断らなければならない。
事務所としてはできるだけいろいろな仕事をさせたいだろうから、『相棒』に全力を注ぎこむような選択は難しいと思います。
一方で、福士蒼汰も人気俳優ではありますが、主演を務める機会も少なく、同世代の若手俳優の中では必ずしも目立っているわけではない。
わかりやすい代表作もありませんしね。
そういう意味では、ほかの候補よりも“相棒”に近い存在だと思います」(同)
また、福士にとっては、『相棒』に出演することが、今後のキャリアにとって大きな分岐点にもなり得るという。
「最近のドラマや映画の流れとしては、いわゆる“イケメン”枠は、勢いのある若手俳優が担い、ちょっと年齢を重ねると個性派タイプの方が重宝されやすい。
福士は“イケメン”枠ではあるものの、そのポジションはすでに若手に世代交代しつつあり、なかなか立ち位置を確保できていない状態にも見えるんですよね。
しかも、個性派タイプでいえば菅田将暉や仲野太賀などの存在感が圧倒的で、このままその位置に入っていくのも難しい。
だからこそ、いま『相棒』でキャリアを積んで、これまでとは異なる演技の幅を見せることができれば、30代・40代になったときに、個性派として飛躍できる。
福士にとっては、長い目で見てメリットが大きい仕事でしょう」(同)
実際、“先代”の反町隆史も、『相棒』に出演することで俳優としての評価を高めている。
「反町さんは若い頃の“ワイルドなイケメン”というイメージからなかなか抜け出せずにいて、仕事も減ってきていたところで『相棒』に出演し、渋みと可愛げのある俳優になったという印象が強い。
『相棒』卒業後は、間違いなくオファーが殺到するでしょう」(ドラマ関係者)
果たして、福士蒼汰が新しい“相棒”となり、演技の幅を広げていくのか。
それともまた別の俳優がその座を射止めるのか。
今後の動きに注目だ。