市川海老蔵(44)による新作歌舞伎「プペル~天明の護美人間~」(東京・新橋演舞場)。
同作には長女・市川ぼたん(10)、長男・勸玄(8)も交互で出演することが話題となったが、舞台関係者が新型コロナウイルス陽性と確認されたことを受け、1月19日の公演と1月20日の千穐楽が中止となった。

 

しかし千穐楽の中止以上に海老蔵にとってショッキングな出来事が起きていたことを、2月2日の『WEB女性自身』が報じている。

 

報道によると、「プペル歌舞伎」は空席が目立つこともあったという。
SS席の値段は3万円と、歌舞伎座での通常公演の最も高い席の倍近い値段。
安い席は早々に完売したものの、1万円以上の席の売れ行きが予想より伸びなかったという。

 

記事では、海老蔵サイドがこの “売れ残り” を受けて、チケットの異例の値下げに踏み切ったとある。
あるチケット販売サイトでは、1万4000円のS席が、会員限定価格として1万2000円で販売されていたという。

 

親子出演に高額値段と、海老蔵の肝いりだった「プペル公演」で起こった悲劇……。
しかし、ネット上では「やっぱり」と厳しい指摘も。

《まぁ納得の結果。プペルの客層と歌舞伎の客層がまったく合ってないのでは?》
《3万円とあっちゃあ、客側もシビアにならざるをえない。よほどのプペルファンじゃないと、来ないと思うけどなぁ》
《ワンピースは小さい子から大人まで人気あるだろうし、名前も売れてる。プペルは絵本としては有名だけど、試みとしては失敗だったかもね……予想できたと思うけどなぁ》

 

「プペル歌舞伎」の原作といえば、キングコングの西野亮廣が手がけ、映画化もされた絵本『えんとつ町のプペル』だ。

「絵本としては累計発行部数は70万部以上、映画の興行収入は20億円を突破するなど、“数字” は持っています。
西野さんも、いまや芸人という枠をとうに越え、ネットでは多くの支持も集めている。
これまでにも『ワンピース』『風の谷のナウシカ』といった人気アニメの歌舞伎化がヒットしてきました。
その波に乗りたかったところですが、国民的作品との差が浮き彫りになってしまいました。
また歌舞伎ファンのコア層とは、年齢も嗜好も離れていたとの指摘も上がっていました」(芸能ジャーナリスト)

 

市川團十郎の襲名を前に、“痛手” を負ってしまった海老蔵。
次なるビジョンはもう彼のなかにあるのだろうか。