TBS系金曜ドラマ『#家族募集します』で、物語とは直接関係ない、とあるシーンが話題を呼んでいる。

 

ジャニーズWESTの重岡大毅が主演し、木村文乃や仲野太賀、岸井ゆきのらが出演する同ドラマ。
それぞれの事情を抱えたシングルファーザーとマザーたちがひとつ屋根の下で暮らしながら、さまざまな悩みや子育てをシェアしながら“家族”となっていく、新しくもどこか懐かしさ漂うホームドラマだ。

 

第1話、2話の世帯平均視聴率は7.7%、7.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ/以下同)と推移していたが、東京五輪などの影響で3週のブランク後に再開した8月13日放送の第3話は5.1%まで落ち込んでいた。
ネット上では打ち切りの噂も囁かれるなか、20日に放送された第4話で7.0%までなんとか盛り返し、今後の展開に期待が集まるところだ。

 

そんな『#家族募集します』で話題となっているのは、第1話から毎話不自然に挟み込まれる、空気清浄機を映すシーン。
皆が暮らすシェアハウスにはもちろん、それぞれが働く職場にも同じ空気清浄機が設置されていて、さりげなく映り込むのではなく、しっかりとその存在をアピールするシーンが必ず出てくるのだ。
さらに第1話では、仲野扮する蒼介はSNSで家族を募集する際に「#空気清浄機付き」というハッシュタグも付けており、部屋を整えるシーンでも商品名が見えるほどアップになった空気清浄機のスイッチを入れるシーンが印象的だった。

 

ネットでは初回からこうしたシーンに違和感を覚える視聴者が多く、

「空気清浄機のカットいくらなんでもあからさますぎでは」
「空気清浄機推しがえげつない」
「ドラマ内での空気清浄機の宣伝があまりに不自然すぎる」

などと、空気清浄機メーカーがスポンサーであることにいち早く気づいた視聴者があからさまな宣伝だと指摘する声が上がっていた。

 

だが、回を重ねるごとにその不自然すぎるシーンが、いつしか視聴者の楽しみに変わってきた。
空気清浄機が映ると、SNSには

「空気清浄機さん入りましたー」
「我らが空気清浄機」
「空気清浄機ノルマ達成」

などと、待ってました!と言わんばかりの書き込みが。
もはやレギュラー出演者(物)といえる空気清浄機が、いつ、どんな形で登場するのか、楽しみにしている視聴者も増えているようだ。

 

ドラマ内でスポンサーの商品がさり気なく映されていることはよくあることだが、ここまでしっかりと宣伝するのは珍しい。
物語の世界に浸っていたのに宣伝が入ると何となく興ざめしてしまう気持ちも分かるが、ここまで大袈裟にやってくれると、ある意味制作チームの遊び心も感じられる。
“空気清浄機シーン”に注目するという観方は、SNSで盛り上がりながらドラマを観ることが一般的になった昨今ならではの楽しみ方かもしれない。

 

『#家族募集します』の第5話は8月27日に放送される。
今度はどんなカットで空気清浄機が登場するのか、空気清浄機見たさに視聴率がさらにアップする、なんてことももしかしたらあるかもしれない?