杭州アジア大会で北朝鮮による数々の暴挙が注目を集める中、韓国メディアが北朝鮮スポーツ界の〝実態〟を報じた。

 

北朝鮮を巡っては、1日に行われたサッカー男子準々決勝で日本に1―2と敗れた際に、一歩間違えれば選手生命を危険にさらすようなラフプレーを連発。
飲水タイムには、水を配っていた日本のスタッフから北朝鮮選手がボトルを〝強奪〟した上で、拳を振り上げる威嚇行為まで飛び出し、試合後も審判を突き飛ばしながら猛抗議した。
さらにサッカー女子や他競技など数々の暴挙が今大会で世界中から批判されている。

 

そうした中、韓国紙「天地日報」が北朝鮮スポーツ界の特異な事情を特集した。

 

サッカー男子の日本―北朝鮮戦など今大会の問題行動を複数挙げた上で、同紙は国際大会における北朝鮮選手の取材エリアでの振る舞いに焦点を当てた。

 

「試合が終わった後、報道陣と選手団がインタビューをするミックスゾーンがある。
五輪などほとんどの国際大会で選手団はミックスゾーンでインタビューに応じる。
しかし、北朝鮮選手団はミックストゾーンで取材に一切応じない」と指摘。

 

続けて
「さらに、記者の質問に怪しげな声を上げることもある。
北朝鮮当局から出てきた監視官がついてきて、選手たちが話せないように統制して監視する。
今回のアジア大会だけでなく、平昌五輪など他の国際大会でもいつもそうだった。
言いたい言葉が本当にないのか、言葉を間違えて失言をするのが恐ろしいのか」
と常に政府関係者が目を光らせる異様な実態を伝えた。

 

こうした点を踏まえて
「北朝鮮はスポーツを体制の宣伝のための非常に重要な手段と考えるだけで、スポーツ精神などは心にない。
そのような高貴な価値を議論すること自体がぜいたくだ。
政治状況や体制の雰囲気によって、大会参加可否は変わり、選手たちの言行も変わる。
だからマナーがないのは、選手たちのせいだけではない」
と分析した。

 

北朝鮮スポーツ界は闇が深いようだ。