昨夏に期間限定で活動を再開した4人組ロックバンド・男闘呼組が26日、東京・日比谷公園野外音楽堂でラストライブ「男闘呼組 2023 THE LAST LIVE -ENCORE-」を行った。
1993年以来、約30年ぶりの活動再開に終止符が打たれ、男闘呼組は解散した。
夕闇迫る「聖地・野音」の舞台上。
高橋和也(54)が「1988年8月7日に男闘呼組はこの野音の舞台に立ちました。あれから35年の月日が流れて、帰ってきたぜ!」
と叫ぶと会場に入れた約3000人の観客に加え、会場外にも集まったファン約3500人が大熱狂。
代表曲である「ロックよ、静かに流れよ」、「TIME ZONE」など全26曲を熱唱。
ライブ中には、ステージ上でメンバーがシャンパンで乾杯をするなど、楽しみながらラストライブを演じた。
夏の野音を吹き抜けた一陣の風のように、すがすがしい引き際だった。
活動再開から約1年。
全国各地を巡ったライブは人々を熱狂させた。
なぜ解散するのか-。
そんな声もメンバーの耳には届いたという。
岡本健一(54)はステージ上で「みんなが元気なウチに解散できることがありがたい」と説明した。
成田昭次(55)は涙ながらに「最後のライブだと思うとさみしいですけど、心のスピリッツは永遠に皆さんとつながっている。素晴らしい夜をありがとう」とファンに感謝。
男闘呼組らしく引きたかった。
リーダーの前田耕陽(55)は「男闘呼組にいられて、最高に幸せでした。そして、このメンバーで一緒に仕事ができたことが僕の人生で最高の誇りです」と胸を張った。
男たちの熱きロックの魂とファンの熱狂が入り交じったまま、男闘呼組の活動に幕が下りた。