夏の甲子園第6日の11日、第3試合は慶応と北陸が対戦し、慶応が七回の先頭打者に代打清原を送ると、甲子園が歓声に包まれた。
PL学園(大阪)で黄金期を築いた清原和博さんの次男。
3球目を鋭くはじき返すと4万人が入った球場は再び沸いたが、ボールは左翼手のグラブに収まり、この打席だけで退いた。
「声援を力に変えられた」と楽しんだ様子だった。
見守った父は拍手を送り「幸せですね。よく振った」とコメント。
2年生だが、留年の影響で最後の夏となる。「フルスイングできるのが強み。まずはヒット1本を打ちたい」と、先発出場で5打数1安打だった選抜大会に続く甲子園での安打を狙う。
なぜ今年が最後の夏となるのか。
それは1年生の時に留年をしているためだ。
清原勝児選手が留年した理由は「学業不振」。
留年のことについて、清原勝児選手を小学校の頃から知っている慶應義塾:森林貴彦監督は、
「もう一回、1年生をやっています(笑)。単位制の大学とは異なり、塾高では全科目の成績の平均値みたいなものが足りないと留年になる。(中略)
肩身の狭い想いをして、退学するような生徒はいません。本人も留年が決まった時は落ち込んでいましたが、切り換えて前向きにやっていますし、彼の“陽”のキャラクターはチームに良い影響を与えています。」
と、語っていた。
1年生を2回経験しているため、3年生になる時には4年目の在籍年数となり、在籍期間3年を超えての出場はできないため、今年の夏が実質最後の大会となる。
ただ、清原勝児選手は、
「もう一度、甲子園に戻れるというのは本当に楽しみ。最大のいい準備をして向かっていきたい」
と語っていた。
ぜひ、最後の夏の甲子園を楽しんでほしい。