「今どき世帯視聴率はそれほど重要じゃないと言われても、正直、初回11.5%は好発進とまでは言いがたいかと……」(制作会社関係者)

 

16日からスタートした堺雅人(49)主演のTBS日曜劇場「VIVANT」の話だ。
主演と監督が人気ドラマ「半沢直樹」コンビと、今年の夏ドラマ一番の話題作にしてはちょっと物足りないらしい。
23日放送の2回目、注目の79分スペシャルは11.9%(数字は関東地区=ビデオリサーチ調べ)と微増したものの、関係者の反応はビミョーだ。

 

「初回は3連休の真ん中で放送と条件が悪かったせいもあるでしょうが、日曜劇場の前作、福山雅治さん主演の『ラストマン』の初回14.7%とトントンぐらいは期待していたんですが……《つまらない》《話についていけない》などと、“離脱”をほのめかす書き込みがチラホラあるのも気になります」(前出の制作会社関係者)

 

かつての「半沢直樹」の最高視聴率は42.2%。
単純比較はできないにしても、爆発力に欠けるのは否めない。
その不評の理由のひとつとして「字幕が挙げられると思います」と、テレビ誌ライターがこう話す。

 

「『VIVANT』初回に引き続き、2回目も劇中で外国語の会話のシーンが多かった。
当然、字幕付きですが、今どきはテレビ視聴者の6割が、スマホをいじりながらなどの“ながら視聴”とも言われます。
つまり、ずっと画面に集中して見ていないわけで、いちいち字幕を追わないと話についていけなくなるドラマは敬遠されがちなんです」

 

日曜劇場のリアルタイム視聴を支えている中高年にとっても、展開が早い上に字幕が多い「VIVANT」は見るのに疲れてしまうという指摘もある。

 

「“字幕問題”は邦画の興行収入が洋画を上回るようになった10年ほど前から、映画業界の関係者も悩ませています。
じっくり本を読む若者が減ったせいか、集中して字幕を追えず、字幕の意味がすぐに読み取れなかったりするそうです。
それで洋画も吹き替えが人気ですが、テレビドラマだって同じこと。
最近は劇中でLINEのやり取りを画面に出すドラマがありますが、その文字を追うのですら《面倒くさい》と嫌がる視聴者も少なくないそうですし……」

 

若者に限らず、視力の衰えを隠せない中高年にとっても、画面の細かい文字はシンドイか。

 

「字幕がシンドイ視聴者が増えたのは、若者の集中力の低下もあるでしょう。
が、ただでさえリアルな生活の不安や将来の不安があるのに、ドラマでまで疲れたくない。
ドラマに集中して疲れたくない。
ながら視聴できるぐらいでいい……そんな視聴者が多いのかもしれません」(前出の山下真夏氏)

 

意外と根深い問題だったりする?

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