7月16日から堺雅人(49)主演のTBS系日曜劇場『VIVANT』がスタートした。

 

初回は108分スペシャル。同作はTBSが〝社運を賭けた〟と言っても過言ではない。

 

主演の堺をはじめ、共演には阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司ら主役級キャストがズラリ。なかでも役所は
「主演以外は受けない」
と言われているだけに驚きだ。

 

追加キャストもまた凄まじい――。

 

まず第一陣として竜星涼、迫田孝也、林遣都ら18名が発表され、このほどさらに19名が発表となった。
過去の日曜劇場出演者からは檀れい、濱田岳、林泰文、馬場徹。
演劇・ミュージカル界からは吉原光夫、元宝塚トップスターの珠城りょうも出演する。

 

歌舞伎界からは昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でおなじみの坂東彌十郎や、市川猿弥、市川笑三郎が初登場となる。
また声優界からは、『新世紀エヴァンゲリオン』綾波レイ、『名探偵コナン』シリーズの灰原哀などを担当する林原めぐみがTBSドラマに初参加する。

 

テレビ局関係者は、
「昨今ネットフリックスなどの動画コンテンツに押され気味のテレビですが、これだけのキャストを揃えたことに意地を感じました。TBSの本気度がうかがえます」
と興奮気味に語る。

 

同作は堺と『半沢直樹』シリーズなどでタッグを組んできた福澤克雄氏が演出だけでなく原作も手がける完全オリジナルストーリー。
豪華なキャストは〝福田人脈〟の集大成と言っていい。

 

ドラマ関係者によると
「単発で終わることはなく、シリーズ化が決まっています。アドレナリン出っぱなしの福田さんはすでに『3』まで構想が出来上がっているとか。劇場版の話もあります」
という。

 

とはいえ、実際のところどうなのか……?

 

これだけ出演者が多ければ、当然関係各所にはすでに台本が配られている。
それを読んだ業界関係者に聞いてみると、様ざまな意見が挙がった。

 

「『半沢直樹』や『水戸黄門』のようなドラマを想像していましたが、実際はアクションシーンもふんだんにあって、トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』のような感じですね。
手に汗握る展開の連続で一瞬たりとも見逃せませんよ」(芸能プロ幹部)

 

一方で舞台系事務所のマネジャーからはこんな声も聞かれる。

 

「出演者が多いので仕方のないことですが、出演者の一人ひとりにスポットを当てて、人物像を考察するのは難しいと思いますね。
物語が進むうちに『あの人何だっけ?』みたいなことになるかもしれません。
矢次ぎ早にストーリーが展開していくので、1度見逃してしまうと〝復帰〟するのに苦労することも考えられます」

 

また、豪華キャストばかりが話題になっているが、全員が全員、最後まで登場するわけではないという。

 

前出のドラマ関係者は
「1話だけで終わりの人もいますね。実際、とある主要キャストは物語序盤であっさりと〝退場〟します。
冷静に考えればそりゃそうですよね。これだけの俳優を最後まで拘束していたら、他の仕事に影響が出ますもんね」
と話す。

 

TBS局内では時間の経過とともに
「コケるわけにはいかない」
というプレッシャーが増大しているという。

 

注目の初回放送後、視聴者からどんなジャッジが下されるか――。

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