大相撲で史上最多45度の優勝など数々の金字塔を打ち立てた、元横綱・白鵬の宮城野親方(37、本紙評論家)が28日、東京・両国国技館で「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」(白鵬断髪式)を開催する。

 

最後の土俵入り、最後の大銀杏(いちょう)姿になる。
27日には翌日の開催に先駆け、国技館の前に久しぶりに「白鵬関」ののぼり旗が立った。

 

21年秋場所後に現役引退。
その後は間垣親方として宮城野部屋付きの親方として後進の指導にあたり、昨年7月末に宮城野部屋を継承した。
25日には幕下15枚目格付け出しの初場所で7戦全勝優勝した弟子の落合(19)が、初土俵から所要1場所での史上最速昇進が決定。
記録への挑戦が原動力だった最強横綱の弟子にふさわしい関取第1号の誕生。
2人で臨んだ待望の晴れ舞台では「まげを落とす断髪式を控えた中で、まげ姿最後での新十両会見はうれしいし、これ以上のプレゼントはない」と感謝を込めた。

 

引退相撲では映画「ミニオンズ」とのコラボTシャツなど35種類のグッズを準備。
当日限定で、会場に来られないファンのためにECサイトから購入も可能になるという。

 

初めてまげを結ったのは、序二段だった2001年九州場所後。
今月の初場所中には「ずっとこのままと思っていましたので、だんだん寂しくなってきました」と、感慨に浸った同親方。
22年間のまげ姿に別れを告げ、“新たな一歩”を踏み出す。