関ジャニ∞・村上信五とマツコ・デラックスがMCを務めるバラエティ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)が打ち切り危機に瀕しているという。

 

「世間で話題となっているさまざまな件に対して、ちょっとだけ首を突っ込んだり突っ込まなかったりする番組」をコンセプトに2012年にスタート。
一般人を中心とした有名ではない人たちの個性にフォーカスし、ナレーションによるイジリやツッコミなどの演出が受け、毎年数回の特番も組まれる人気を博しており、今年4月からはプライム帯へと移動となった。

「素人の無知や、地方をバカにするようなイジリを得意とし、“素人スター”も多く輩出している番組ですが、もともと深夜時代も、特に素人に対するイジリ方には『失礼すぎる』『度を超えている』などといった批判が繰り返されていました。
出演許諾自体は取っていても、どういう扱いで放送するかまではスタッフが説明していないことも問題視されています。
これが、放送時間の変更によってコンプライアンスに関する視聴者の目も厳しくなり、ますます批判の声が増している。
視聴率では、やや落ちてきているとはいえ、まだまだ及第点をキープしていますが、番組への逆風にマツコのテンションもただ下がりで、スケジュールをなかなか出してこなくなっているようです。
そのため、村上のほうがマツコに合わせる形でまとめ撮りして、なんとか回している状況。
すでに年内、もしくは年度末でのレギュラー放送終了が検討されていると聞きます」(制作会社スタッフ)

 

2時間スペシャルとなった7月18日の放送回では、番組が生んだスターである「桐谷さん」こと元プロ棋士の桐谷広人氏が出演したが、自転車に乗って猛スピードで都内を駆け抜ける“お約束”の姿についても案の定、
「もしもの時のために、せめてヘルメットを着用してほしい」
「確かに爆走は面白いんだけど、事故になったら大変」
「もうやめたほうがいいのでは?」
「駐輪禁止の場所に自転車停めてない?」
といった批判的な声が噴出した。

 

「そもそも桐谷さんは、2019年に『週刊女性』(主婦と生活社)の取材に応じて『私の意に沿わない放送をされることはしょっちゅう』と公然と番組批判をしていたことも。
他番組に出演するなという“囲い込み”もあったそうで、これまでたびたび番組スタッフと衝突、“絶交”を繰り返してきたことが判明。
出演者が内情を暴露し、不満を訴えたことで、“番組アンチ”も急増しました。
その後も桐谷さんは高額ギャラなどの好条件に乗って番組出演は続けていますが、昨年1月の元日スペシャルでも、部屋に溜め込んだ大量の将棋雑誌を廃棄させようとする番組スタッフに対し批判の声が続出。
貴重なものだったたけに、将棋ライターが名乗りを上げて引き取ることになったそうですが、マツコは、こうした制作側の“無神経さ”に対して叱りつける役回りをさせられることにも辟易してきているようです」(芸能記者)

 

7月25日放送回では、人気コーナーである「○○すぎる○○を調査した件」で、「危険すぎる日本酒」というネタを扱ったのだが、こちらも問題となっているようだ。

「番組では『危険すぎる日本酒』として淡路島の地酒『都美人 さめ』が紹介されました。
瓶の中で酵母が生きているため炭酸ガスが発生しており、振動を与えるとフタを開ける際に噴き出してしまうといい、番組スタッフがその爆発力を検証。
結果、酒は4メートルほどの高さまで噴き上がり、9割近くの中身がなくなってしまった。
実験自体は成功でしたが、ネット上では『酒がもったいない』『お酒が無駄』といった批判の声が上がることに。
それぐらいなら“通常運転”でしょうが、この都美人が噴き上がるというネタは2020年12月11日放送の『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)で『爆発する日本酒』としてすでに取り上げられていたため、パクリでは?と問題になっています。
まぁ、今回にかぎらず昔から『ナイトスクープ』のパクリみたいな企画は少なくなく、過去にはたむらけんじにまで『月曜から夜ふかしのスタッフさんは探偵ナイトスクープの大ファンなんやな。結構ネタかぶってるよね』と指摘されていたほどですが……」(テレビ誌記者)

 

2012年4月に月曜深夜で始まってから10年が過ぎ、さすがにネタ切れ感も指摘されてきている『月曜から夜ふかし』。
22時台に移り、もはや“夜ふかし”ではなくなった今、番組の使命もそろそろ終わりに近づいているのかもしれない。