女優、松原千明(まつばら・ちあき)さんが先月、移住先の米ハワイ州の自宅で急死していたことが16日、分かった。
64歳だった。
死因は不明だが、精神安定剤の過剰摂取が原因との情報もある。
元夫で俳優、石田純一(68)は2人の間の長女でモデル、すみれ(32)から知らされていたそうで、この日「仲が良かった娘が一番ショックだと思う」と悲痛な思いを明かした。
自らの不倫騒動で千明さんと離婚した過去を持つ石田はこの日夜、東京都内で会見。
「千明にいま伝えたいのは、『ごめんなさい』と『ありがとう』です」と涙ぐんだ。
石田によると、ハワイの警察が千明さんの死亡を確認したのは先月8日昼頃、場所は自宅マンションだった。
石田と別居後すみれと1998年、ハワイへ移住した千明さんは翌99年4月に離婚。
同年10月、すみれの家庭教師をしていた小学校教師で8歳下の米国白人男性と再婚したが、2009年に再び離婚。
最近は1人暮らしだったとみられる。
再婚相手との間に生まれた20代の息子が死亡を確認した当日、東京都内に住むすみれに連絡。
すみれは今年4月に長男を出産したが、コロナ禍の影響で、母とハワイで会えたのは妊娠中だった昨年が最後。
そのため、千明さんは初孫に会えないまま、無念の他界をしたことになる。
石田は「先週、すみれに会ったときは泣き崩れてしまって…。千明はすみれと本当に仲が良くニコイチみたいな母と子だったので、娘が一番ショックだと思います」と胸中を思いやった。
複数の関係者によると、千明さんは若い頃から情緒が不安定になることがあり、5年ほど前から精神安定剤を服用。
死亡が確認された際、過剰摂取した跡があったという情報もある。
死因は不明。
先週、荼毘(だび)に付され、すみれが近く遺骨を受け取るため現地に向かうという。
「ワインが好きで、薬と一緒に飲んでしまうこともあった」と話す関係者も。
石田も「薬とお酒の組み合わせが良くなかったのかしれません」と唇を震わせた。
千明さんはコロナ禍以前、日米を往復しテレビ出演などもしていたが、最近はふさぎがちだったようだ。
京都市出身。
女優としては映画「はいからさんが通る」やNHK連続テレビ小説「都の風」などに出演。
朝日放送「探偵!ナイトスクープ」では、初代の秘書役を務め、人気を博した。
■松原 千明(まつばら・ちあき)
1958年2月18日生まれ。京都市出身。
平安女学院短大キリスト教科(当時)卒。
金融機関に勤務後、地元テレビ局の生活情報番組リポーターなどを務め、80年にカネボウ化粧品のキャンペーンガールに選ばれたことをきっかけに女優に転身。
88年に石田と結婚し、すみれを出産したが、石田の不倫騒動などで99年に離婚した。