俳優、木村拓哉(49)主演で2020、21年に放送されたフジテレビ系新春スペシャルドラマ「教場」シリーズが、来年4月期に月9枠で連続ドラマ化されることが9日、分かった。

 

タイトルは「風間公親-教場0-」。
警察学校〝最恐〟の教官である風間が誕生した背景を描く。
木村の同枠主演は11度目で、自身が持つ歴代最多記録を更新。
「月9の空気は今回全部入れ替わる」と、かつてない最高傑作を届ける覚悟だ。

 

視聴者を震え上がらせる冷徹さで強烈な印象を残したキムタク教官が、連ドラで帰ってくる。

 

「教場」シリーズは2020、21年1月に2夜連続の新春スペシャルドラマとして放送。
木村の白髪と義眼の右目という外見に加え、警察学校で適性のない人間をふるい落とす風間教官の冷酷無比な人間性が話題になった。
20年は世帯視聴率15・3%と15・0%(個人全体視聴率はともに9・9%)、21年は世帯13・5%と13・2%(同8・1%と7・9%)を記録。
全部門で同時間帯トップに輝いた(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 

第2作のラストは、刑事時代の風間が捜査中に何者かに襲撃されて目を負傷した回想シーンで終了。
続編への伏線が張られていた。
連ドラは警察学校赴任前の刑事時代を描く。
犯人の正体をはじめ、風間が警察組織に対して抱く激しい恨みの理由、冷酷無比な人格となった謎が明かされる。

 

木村は14年の「HERO」第2シリーズ以来9年ぶりに月9枠に凱旋(がいせん)。
同枠では平均世帯視聴率29・6%を記録した「ロングバケーション」(1996年)などに主演し、今作で自身の月9主演記録を11度目に更新する。

 

昨年の「教場Ⅱ」放送後、続編を望む視聴者の声が番組公式サイトやSNSに多数寄せられており、「皆さんの気持ちが今回につながった」と感謝。
今月下旬のクランクインに向け、仮台本を読んでいる段階で「ボロボロとアイデアが湧き起こる」と意欲的だ。

 

昨年までは新春に似つかわしくないシリアスな物語だったが、
「(月9で)『こういうのをやって大丈夫なんですか?』という作品を作ることになる。1、2作目以上に大きな挑戦」
と気合十分。

 

これまで視聴者を魅了してきた〝王道〟とは一味違う作品で月9の歴史に鮮烈な1ページを刻む。