プロ野球・ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が3日、打率、本塁打、打点の打撃3部門のタイトルを独占する「3冠王」に決まった。
レギュラーシーズン最終戦となったDeNA戦の最終打席で王貞治(巨人)らを超えて歴代単独2位となる56号本塁打を放ち、「最後のご褒美かな」と語った。
村上選手の談話は以下の通り。
――本塁打の手応えは。
ばっちり。タイミングもしっかり合っていた。ホッとしたし、やっと出たなと。本当にホッとした。
――王さんの記録を超えた。
偉大な方の記録を破ることができて、すごくうれしいが、王さん、野村克也さん、落合博満さんら先輩方はもっとすごい偉業を成し遂げている。もっともっと長いシーズン、こういう成績を残せるように頑張りたい。
――レギュラーシーズン最終戦の最終打席だった。
自分の中では最終打席だという思いはなかった。しっかり打撃フォームを修正しながら、今日の練習と動画を見て、感じたところを表現できたらいいなと思っていた。最後だからという気持ちはなかったが、最後の打席での本塁打は自分でもびっくりしている。最後のご褒美かなと思って喜んでいる。
――3冠王を獲得した気持ちは。
まだ実感は湧かないが、チームも優勝できて、個人としてもいい成績を残すことができて、記録だったり、タイトルだったりを達成できたのはすごくうれしく思う。
――松中信彦さん(ダイエー=現ソフトバンク)以来、18年ぶりの3冠王。取るのは難しかったか。
もちろん、難しかった。どの種目も、どの競技も、どんな場面でも1番になるのは難しい。それを三つ取れたのは良かった。
――重圧があったと思うが、日々、どう切り替えてやっていたか。
この1カ月はなかなか思うような打撃ができず、切り替えができていなかったが、最後56本塁打を打つことができて、すごく良かった。こうしてインタビューを受けるのもそうだし、今、苦しかった時の思いもなくなったので、今は切り替えることができたかなと思う。