9月に入って7月期の各局のドラマが大詰めを迎えているが、女優の橋本愛主演の日本テレビ系ドラマ「家庭教師のトラコ」は大コケしてしまい、話題にすらなっていない。

 

志望校への合格率100%の実績を誇る、橋本演じる家庭教師・根津寅子ことトラコが受け持った家庭の問題を解決に導く姿を描いた同作。

 

これまでに「GTO」(フジテレビ)や「家政婦のミタ」(日テレ)などをヒットさせた遊川和彦氏が脚本を手掛け、橋本がぶっ飛んだキャラでコスプレを披露することなどが話題になっていたのだが……。

「初回の平均世帯視聴率が7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)でこれまでで最高。
最終回に向けて盛り上がるはずが5%台を連発している。
もともと、そこまで制作費がなかったので、演技力はあるがギャラが安い橋本に白羽の矢が立ち、以前から橋本を評価していた遊川氏とタッグを組んだが、失敗作になってしまった」(日テレ関係者)

 

遊川氏といえば、今年1月期の嵐・松本潤主演のテレビ朝日系ドラマ「となりのチカラ」の脚本も手掛けたがヒット作とはならなかった。

「遊川氏がおもしろいと思うものの感覚と、視聴者の感覚がズレていてハマらなくなって来た。
橋本のドラマの失敗は、今後に多大なる悪影響を与えることになりそうだ」(テレビ局関係者)

 

その影響はすでに出始めているようだ。

「日テレ内では、今回のドラマが当たったら『家政婦のミタ』の続編が検討されるはずだった。
同作に主演した松嶋菜々子は今や苦境で、オファーがあったら快諾するはず。
ところが、同ドラマが放送された2011年と今のコンプラの違い、遊川氏の立て続けの作品失敗などで、すっかりその話はなくなりそうなのだとか。
当時に比べ、松嶋のギャラが上がっているのもそうなる要因のようだ」(同)

 

テレビ界も苦境に陥っているだけに、たとえヒット作の続編といえども、好条件がそろわなければゴーサインは出ないようだ。