9月2日に放送された『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)での“異変”が静かに波紋を広げている。
この日は、ソロデビュー35周年を迎えた工藤静香が往年の名曲を3曲も披露するということもあり、「平成生まれ1000人に聞いた! 今聴くべき!80年代アイドルソングBEST15」という特集企画が用意され、上白石萌音のインタビューも交えながら、当時の歌唱映像と共に松田聖子や小泉今日子、森高千里、荻野目洋子らのテレビ朝日初出演映像など懐かしのVTRのオンエアに放送の大部分を費やしていた。
「しかし、なぜか5位に『少女A』、2位に『DESIRE』がランクインした中森明菜の映像は一切流れず、レコード音源に合わせてジャケット写真が紹介されたのみ。
トップ15にランクインしたアイドルたちの中で映像がなかったのは中森だけ。
明らかに不自然な対応にファンからは『なんで中森明菜の映像ないの?』『大人の事情?』『テレビから明菜ちゃんの映像が消えちゃう?』と疑問と悲しみの声が続々と上がりました」(芸能記者)
中森といえば8月30日、突如新たな個人事務所「HZ VILLAGE」の設立を発表して話題となっている。
2017年を最後に公の場から姿を消していた中森だが、「長い間、ご心配をおかけしており申し訳ありません。ほんの少しですが、体調が良くなってきましたので、この度、お手紙を書かせていただこうと思いました」と切り出し、まだ万全な体調ではないものの、「ゆっくりになってしまうと思いますが、歩き出していきたいと思いますので、どうか見守っていただけると嬉しいです」と活動再開に前向きな意志を示し、Twitterでトレンド入りするなどの反響を呼んだ。
一部報道によると明菜の今回の動きは所属レコード会社も関知しておらず、当初はいたずら説や偽物説まで取り沙汰されたが、やはり明菜本人によるものという見方が大半を占めている。
「これまで携帯電話やスマートフォンすら持っていないとされていた明菜さんがいきなりTwitterを始めたわけですから、驚きの声も多かった。
それにこのタイミングでの個人事務所の設立に新たな公式サイト開設、さらにファンクラブも新しく作る予定という動きにも違和感を覚える関係者が少なくなかったんです」(スポーツ紙の芸能記者)
中森といえば、デビュー40周年を迎える中、ファンの間ではいまだに伝説のコンサートとして語り継がれている1989年のコンサートの映像を4K画質相当のリマスター版としてよみがえらせた特別番組『伝説のコンサート「中森明菜 スペシャル・ライブ1989 リマスター版」』がNHKで放送され、高視聴率を記録して話題となった。
これを受けて一部では大みそかの『NHK紅白歌合戦』出場も取り沙汰されているが、前出のスポーツ紙の記者は語る。
「明菜さんはここ何年も、恋人兼マネージャーのX氏がサポートしていると言われています。
しかし、今年NHKで放送された『中森明菜スペシャル』については、明菜さんサイドの窓口はこのX氏が担当していたという話もあれば、X氏も明菜さんと連絡がつかないという情報もあり、錯綜している。
そうした背景もあり、『何故この時期に突然新たな個人事務所を立ち上げたんだ?』『まさかX氏と破局したのか?』と業界でも話題になっています」
しかも、この事務所に対してはこんな声も。
「発表以降マスコミ各社が明菜さんの新事務所について調べているのですが、なかなか詳しいことが明らかにならず、『日本ではなく海外で立ち上げたんじゃないか』なんて話まで出ています」(民放テレビ局の情報番組スタッフ)
IT系ライターによれば
「新サイトのドメイン登録日は8月24日と、かなり急場で立ち上げた印象があります。
また、ドメイン登録者の住所がカナダのトロントになっているのも気になる」
とのこと。
古くから知る音楽業界関係者はこう明かす。
「X氏と破局したとは聞いていないけど、どうも明菜さんが米国に行きたがっているらしいという話はある。
元々、彼女は海外旅行が好きだし、音楽的にも欧米志向が強く、特にロサンゼルスやニューヨークなんかには仕事も兼ねて以前からちょくちょく行っていたからね。
2014年に『紅白』にサプライズ出場した時もニューヨークのスタジオからの中継だったし。
彼女が新事務所を北米で立ち上げたとしても、それほど不思議な感じはしないし、十分あり得るね」
ただ、今回の『ミュージックステーション』の一件で、再始動も前途多難ではないかと指摘する声もある。
「今回『Mステ』で映像が流れなかったのは、突然の新事務所設立で明菜さんサイドと連絡がつかなかったからではないかと見られます。
X氏が今も窓口を担当しているなら一時的にバタバタしていただけかもしれませんが、マネジメントするスタッフも変わってしまったのであれば、今後しばらくは明菜さんの映像がテレビで見られない状態が続く可能性も……。
そうなると『紅白』の出演交渉もストップしかねません」(テレビ制作会社関係者)
40周年を迎えて公私両面で注目を集める明菜だが、今後もその動向からは目が離せなさそうだ。