暴露系ユーチューバーの「ガーシー」こと東谷義和氏が参議院選挙に当選し、国会議員となった。
ガーシーについて知らない人もいるかと思うので、軽く紹介しておこう。
ガーシーはアパレルブランドやバーを経営するなどしていた人で、バー経営等で有名芸能人と多く知りあうようになる。
そのうち芸能人から「パーティーをやるから女の子を紹介して」などと言われ、それら芸能人の世話を焼くようになった。
同時に、芸能人の裏側やスキャンダルも知ることとなる。
その後ギャンブルにハマり俳優の新田真剣佑から6000万円の借金をしたり、韓国の音楽グループ『BTS』に会わせる代わりにお金を要求する詐欺行為をやったところ表ざたになり、これまで仲良くしていた有名芸能人のほとんどと連絡を取れなくなってしまった。
「裏切られた」と思ったガーシーは、逮捕から逃れるためにアラブのドバイに行き、ユーチューブで自分が知っている芸能人のスキャンダルを暴露する。
するとまたたくまに人気ユーチューバーになり、それに目を付けたNHK党の立花党首が、参院選出馬を打診→出馬→見事に当選ということとなった。
そんな人物である。
さてそんなガーシーだが、逮捕を恐れて来日せず、8月3日召集の臨時国会を欠席し、スポーツ新聞や週刊誌は、大いに記事にするも大手新聞やワイドショーは、ほとんど取り上げない。
ここらへんも大手マスコミの闇のような部分があって面白いのだが、今回のテーマはそこではなく、これまで無名であった一般人(?)が、ユーチューブで有名になり、選挙で選ばれる時代が来たということだ。
そもそも国会議員とは国民の代表であり代弁者であるはずだ。
これまで国会議員になるには、大きく分けて主に3つのコースがあった。
議員秘書からコース、世襲コース、有名人コースである。
野党については市民活動からというコースもある。
ガーシーも有名人コースと言えなくもないが、これまで有名人から政治家になった人は、国民のほとんどが知っているほどの知名度が高い人ばかりであった。
それがガーシーはどうか?
ガーシーのユーチューブ番組「ガーシーch」の登録者数が100万人越えとはいえ、筆者が長々とガーシーについて述べなくてはならないほど【一部の人のみの有名人】であり、観ない人は観ないし知らない人は知らない人であったのだ。
いま公共電波や大手マスコミではなくユーチューブから国会議員が生まれる時代が来たということだ。
このことは決して悪いことではない。
ガーシーという人の良し悪しは別にして、ガーシーのような人が当選するということは、政治の世界に新しい風が吹きつつあるのではないだろうか?
どちらにせよ選ぶのは国民である。