〝鬼才〟園子温監督(60)が性加害疑惑を報じた週刊誌を提訴。
裁判は29日、東京地裁で始まる。
報道の影響でハリウッド映画の製作が中止になったと主張し、1億円超の損害賠償を突きつけたことが分かった。
映画界では今春、俳優らの性加害が問題となった。
園監督も4月「週刊女性」で2回にわたり、複数の女優に性行為を強要したと報じられた。
「事実と異なる点が多々ございます」と声明を発表した園監督は、週刊女性側に損害賠償と謝罪広告、ネット記事の削除を求めて東京地裁に提訴。
性加害報道を名誉毀損だと否定している。
複数の関係者の話によると、報道の影響でハリウッド映画の製作が吹っ飛んだと主張している。
園監督は昨年、ニコラス・ケイジ主演のアクション映画「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」でハリウッドデビューしている。
「日本映画界の〝鬼才〟として名をはせた園監督は長年、ハリウッド映画を製作することを夢見ていました。
『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』のオファーがあった時は二つ返事で快諾したんです」(映画関係者)
ちなみに、園監督は女優にキャスティングをチラつかせながら性行為を強要したと週刊女性に報じられたが、「ハリウッドでは新米監督で事情にうとく、『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』のキャスティングは関係者に任せて自身は関与していません」(前同)。
同作で手ごたえを得たため、程なくして2作目を考えた。
実際に昨年10月配信の海外芸能メディアのインタビューで、ハリウッドの次作について「2作目、3作目はもちろん全然違う映画を撮りたいと思っています」「2作目からは人間ドラマをやろうかと」などと語り、ヤル気マンマンだった。
ところが、性加害報道で頓挫した。
「米国では性加害に厳しい目を向けられる。
そのため、園監督のハリウッド映画の2作目は中止になったそうです」(前同)
週刊女性側に突きつけた損害賠償額は、破格の1億円超だ。
「ハリウッド映画の中止に加え、今後の仕事減少は確実で、損害賠償額は少なくとも1億円超と算出したようです」(前同)
徹底抗戦の意向だ。