《岡本姫奈、中西アルノは、4月27日(水)の第2回「5期生お見立て会」出演をもって活動再開とさせていただきます。
活動自粛に際しまして、多くの皆様にご心配とご迷惑をお掛けしましたことを改めてお詫び申し上げます。》

 

4月9日、乃木坂46の公式サイトで5期生の中西アルノ(19)と岡本姫奈の活動再開が発表された。

 

中西は、グループ加入直後にもかかわらず3月23日に発売された乃木坂46の新曲「Actually…」でセンターに抜擢されたが、グループ加入前に個人撮影モデルとして活動していた時期のSNSや写真が次々流出した。
中には男性との食事や個室でのカラオケ写真など親密さを窺わせるものも存在し、“パパ活疑惑”まで浮上していた。

 

岡本は乃木坂加入発表以前から「新加入メンバー」として名前がSNSなどで流れた。
岡本のアカウントと見られるSNSも発見され、当時未公開だった楽曲映像や他の5期生メンバーが映った動画や写真などが投稿されていたことが問題になった。

「グループ加入前の行動は問題にしない」のが坂道グループの原則だが、炎上が拡大したことから中西は3月3日、岡本は18日に活動自粛となっていた。

 

そのまま乃木坂としての活動を辞退するかはたまた復帰かと2人の進退が注目されていたが、最終的には4月27日から活動を再開することになった。
事務所関係者は、今回の活動再開について“最初から既定路線だった”と明かす。

「坂道グループは、メンバーの加入前の行動に関しては法律に触れるもの以外は基本的に不問で、今回もそれは同じです。
ただ次から次へと写真やSNSが発見されて炎上の収拾がつかなくなったことで運営側が急遽本人に事実確認と活動自粛の相談をもちかけ、騒動が下火になるまでの活動自粛が決まりました。
中西や岡本自身のモチベーションが心配でしたが、運営としては基本的には1~2カ月ほどで収まるだろうという読みがあったようです」

 

乃木坂46に加入していきなり大きなバッシングを受けることになった中西、岡本の2人だが、アイドル活動への意志は変わっていないという。

「特に中西はアイドルとして活動したいという気持ちが強く、長期的には一度自粛した方がいいということで今回の処分も納得していたようです。
それでも自分に向けられる感情の量には驚いたようで、他の5期生と同時期に予定されていた入寮を延期し、より安心できる実家から通う形になりました。
新シングル『Actually…』のMVも中西の活動自粛によって撮り直しになっていたので、その申し訳なさもあったのかもしれません」

 

中西、岡本の2人は紆余曲折を乗り越えて活動再開の時期が決まったが、その他の乃木坂メンバーの中にはまだ動揺が収まらないメンバーもいるという。

 

別の事務所関係者は、現在の乃木坂の不穏な空気をこう表現する。

「数人のメンバーが、中西と岡本の騒動に対して『乃木坂の歴史に泥を塗られた』と不満を募らせています。
10周年という節目に新メンバーが起こしたパパ活疑惑や未解禁映像の漏洩やイベント中に彼氏とデートという前代未聞の不祥事に呆れているんです。
2014年に松村沙友理の不倫が報道された時も、メンバーからの不満が爆発しました。
松村は猛省していましたが干されていた時期もあったので、中西と岡本が信頼を取り戻すのは茨の道でしょう」

 

中西がセンターを務めるはずだった「Actually…」についてキャプテンの秋元真夏(28)は、「アルノが戻ってくるまで私たち先輩達でこの曲を皆さんに届けていきたい」とコメントした。
しかし、同じ気持ちのメンバーばかりというわけではないようだ。

 

そして2人と一緒に乃木坂での活動をスタートさせようとしていた5期生にも、騒動のダメージは当然降り注いだ。

「乃木坂加入前の行動であれほどバッシングを受ける2人を見て、『活動を辞退したい』と直談判する5期生メンバーが現れたんです。
中西や岡本へのネガティブな感情というより、ファンに対する恐怖感も大きかったのかもしれません。
本人はもちろんメンバーの親も『乃木坂のメンバーはこんなことに耐えなければいけないのか』と動揺したのは自然なことです」(同前)

 

昨年末の紅白歌合戦では生田絵梨花(25)が卒業し、乃木坂46は卒業を望むメンバーが行列を作っている状態だった。
それだけに中西や岡本ら5期生には世代交代という大きな期待がかかっていたが、その目論見は大きく外れた形だ。

 

2011年の活動開始から、清楚で可憐なイメージで国民的アイドルに成長した乃木坂46。
しかし生駒里奈、白石麻衣、西野七瀬ら“エース”たちが卒業し、次の絶対的な存在はまだ見つかっていない。
国民的アイドルグループという乃木坂46のポジションは揺らぎ始めている。