「アンコールでは、あの『パラダイス銀河』を歌ってくれたんです!」
興奮ぎみにそう話すのは、ASKAファンの女性。
光GENJIの楽曲として知られる『パラダイス銀河』だが、作詞・作曲はASKAが担当している。
彼は今、2年ぶりの全国ツアーの真っ最中なのだ。
「ツアーは1月7日から始まって、4月13日にファイナルを迎えます。
『パラダイス銀河』をソロで歌ったことはなかったので、まさかの選曲でした」(同・ファンの女性、以下同)
2月24日の誕生日に行われた公演では、“今日のライブは特別な歌を歌う”と宣言。
「アンコールでは、ツアーのほかのライブと同じ2曲に加え、1982年にリリースされた『熱い想い』という曲も披露しました。
これはCHAGE and ASKAが初めて映画とのタイアップを飾った、2人にとっても思い出深いはずの曲なんです。
こちらも解散してからは歌っていなかったので驚きました」
自身の誕生日に、ユニット時代の節目となった曲を選んだASKA。
この日はトークもさえわたっていた。
「MCでは“みんなが『CHAGE and ASKA』の曲を聴きたいと思ってるのはわかっている”と語ったんです。
ソロでもたびたび、チャゲアスの曲は歌っていましたから、文脈的に“ファンがまた、2人で歌ってほしいという気持ちがあるのはわかっている”という意味だと思います」
これは俗に言う“匂わせ”なのか。
チャゲアス復活について、ASKAをよく知る人物に話を聞くと、
「この2年ほど、コロナ禍でライブも満足にできない日々が続き、身近な人やファンがコロナに感染したという話を聞いて、心境に変化が表れたそうです。
親しい人には“再び2人でできないか”と漏らしているそうですよ」
一方、元相方のChageはというと……。
「ソロライブも定期的に続けていますが、ASKAさんと比べれば小規模なのは否めません。
最近はファンクラブの会員ひとりひとりとオンライン上で会話するという特典を設けるなど、地道に活動していますよ」(音楽ライター)
復活への思いが見え隠れするASKAだが、元をたどればユニット解散は彼自身の望み。
ソロとして、決意も新たに活動するChageの心境は穏やかではないだろう。
「常識人のChageさんは天才肌のASKAさんにずっと振り回されてきました。
最後までグループの継続を説得していたのもChageさんでしたから、脱退されたショックと失望は大きかったのではないでしょうか。
もし今、ASKAさんからオファーが来ても受け入れられるかどうかはわかりません……」(前出・ASKAをよく知る人物)
Chageにユニット再開の意思はあるのだろうか。
3月中旬、自宅近くのコンビニで買い物をしていたChageを直撃した。
─ファンは再結成を期待していますが……。
(人差し指を口に“シー”のポーズで)「事務所を通してください」
─『CHAGE and ASKA』復活は考えてない?
「ノーコメントです」
と、ユニット再開を否定しなかった。
2人の間に“余計なものなど”なくなっていることをファンは願っている。