5人組の人気グループであるKing & Princeから、5月22日に平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3名が脱退する。
4月19日には5人体制では最後の作品となるといられるベストアルバム『Mr.5』が発売され、発売からわずか2日でミリオンを達成するなど、“5人での最後の日”に向けてさらに人気が加熱しているが、一方で、5月23日以降について心配の声が続出しているようだ。
5月22日まで残り1カ月ほどとなり、このところ毎日のようにTwitterのトレンド入りを果たしているKing & Prince。
4月18日にはNHKの音楽番組『うたコン』に生出演し、ファンの間で長らく支持されている人気曲「King & Prince, Queen & Princess」を披露すると、「#うたコン」「#KPQP」「#KingandPrince」「#キンプリちゃん」など関連ワードが軒並みトレンド入り。
また同日未明には、5人が出演中の「Hondaハート」の撮り下ろし新CMが公開されるなどして、やはりトレンド入りを果たした。
さらに、『Mr.5』のミリオン達成が明らかになると、「#キンプリミリオンおめでとう」が世界トレンド1位に。
King & Princeが今いかに注目を集めているかがうかがえる。
NHK BSプレミアムのジャニーズ音楽番組『ザ・少年倶楽部プレミアム』では、5代目MCにKing & Princeの永瀬廉と高橋海人が就任。
新MCでのリニューアル初回が21日に放送された。
「5月23日以降は永瀬と高橋が2人でKing & Princeを継続させていくわけですが、1カ月以上も前から“2人体制”を見せられるとあって、このリニューアルには批判の声も続出。
一方で、グループでの冠番組『King & Princeる。』(日本テレビ系)は、今年3月3日に行われた4月期改編説明会の時点では『現状において番組を終了する予定はない』と発表されていましたが、結局5月20日放送のゴールデン2時間スペシャルをもって最終回となることが決まり、ますますファンの情緒がかき乱されています」(女性誌記者)
21日の『ザ・少年倶楽部プレミアム』には、SixTONESが初登場。
同世代ならではのエピソードトークが繰り広げられたほか、永瀬・高橋とSixTONESのスペシャルコラボが3曲も披露されたが、高橋といえば、現在SixTONES・森本慎太郎とのW主演ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)が放送中だ。
オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の2人の半生を描いた実話ベースのドラマで、若林役を高橋、山里役を森本が演じているが、視聴率では苦戦中。
初回・第2話ともに世帯視聴率は平均4.7%、個人視聴率は平均2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となった。
「もともとこの日曜22:30スタートの時間帯のドラマは数字が取れないものですが、初回放送の9日は、TBSで嵐・相葉雅紀主演のスペシャルドラマ『ひとりぼっち ―人と人をつなぐ愛の物語―』が21:00~22:48に放送され、世帯9.6%を記録したほか、23:15からはフジテレビで『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』があり、こちらも初回で世帯8%とアニメにしては高視聴率を叩き出したので、やむなしとの同情的な見方も強かった。
しかし、16日は『鬼滅の刃』が7.6%を取ったとはいえ、TBSの『TOKYO MER~隅田川ミッション~』は22:19には放送が終わり、競合とはならなかっただけに、多少は数字が上昇すると見られていたのですが……」(テレビ誌記者)
とはいえ、前期の『ブラッシュアップライフ』も大反響を呼んだものの、世帯視聴率は全話平均で6.23%といった程度で、代わりにTVerなどの配信で強さを見せた。
しかし、『だが、情熱はある』は残念ながら配信でも動きが鈍いという。
「初回こそ、TVer総合ランキングで1位を取るなど好調に見えましたが、それは単純に競合となる春ドラマがまだほとんどスタートしていなかっただけ。
実際、春ドラマが出揃い始めた17日週は、TVer総合ランキングで最高3位がやっとで、放送5日後にはトップ20から陥落するなど、どうにもいまひとつです。
お気に入り登録者数を見ても、21日時点で44万人を超えましたが、日テレが今期から新たに始めた深夜枠でスタートした『夫婦が壊れるとき』の52万人を大きく下回ってますし、Sexy Zone・菊池風磨も出演しているテレ東の深夜ドラマ『隣の男はよく食べる』とは僅差で、今にも追い抜かれそうな状態。
フジテレビのGP帯ドラマは『風間公親-教場0-』が96万、『あなたがしてくれなくても』が75万、『わたしのお嫁くん』が68万ということを考えると、『だが、情熱はある』の動きの鈍さはかなり気がかりです」(同)
特に、あのドラマに酷似した動きだという。
「同枠で昨夏に放送されたキンプリ・永瀬主演の『新・信長公記 ~クラスメイトは戦国武将~』です。
このドラマも視聴率で大苦戦となり、初回6.1%から右肩下がりで落ち込んでいった結果、全話平均は4.37%と、平成以降の日テレGP帯連ドラのワースト記録を叩き出してしまいました。
さらにTVerでも一部の深夜ドラマ以下の水準の低空飛行でしたが、『だが、情熱はある』はこれとかなり似た動きを見せています。
そして視聴率はよほどの盛り上がりがないかぎり、初回から下がっていくもの。
このままいくと、『新・信長公記』とワースト争いを見せる展開もじゅうぶんありえそう」(同)
こうした状況に加え、4月期には永瀬が広瀬すずの相手役を務めた『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)も不調だったことから「永瀬と高橋の2人体制となった“新生キンプリ”は大丈夫かと、業界関係者からは不安の声が出始めています」(放送作家)という。
『だが、情熱はある』では主演ふたりの演技に絶賛の声も相次いでいるが、いったい何が敗因なのか。
「山里に見た目から寄せた森本は早くも“カメレオン俳優”との呼び声も聞こえてきますが、一方で見た目はまったく違う高橋についても、喋り方や仕草がそっくりとの声が多く、“憑依型”として高く評価されています。
実際、本読みの時点で高橋の“若林”は完成されていたそうで、森本は高橋の天才ぶりに心が一度折れたのだとか。
ただ、ドラマに関しては今のところ、水卜麻美アナのナレーションが説明的すぎるきらいもあり、再現ドラマ的な印象が強い。
そして若林と山里のことを知っている前提で話が進むため、細かなエピソードまで知っているような『たりないふたり』ファンは楽しめるものの、若林と山里にとりたてて興味のない層を切り捨ててしまっているような間口の狭さが気になりますね」(ドラマ・映画ライター)
永瀬は今期も、TBS系日曜劇場日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官ー』に出演。
23日から放送が始まるが、初回拡大ではあるものの、『だが、情熱はある』第3話放送前には終了する。
これから日曜夜は“新生キンプリ”のドラマリレーとなりそうだが、相乗効果は生まれるだろうか。