アニメ映画『劇場版 呪術廻戦 0』の初日舞台あいさつが24日、都内で行われた。

 

配給の東宝は速報値として、午後3時までの動員集計から、公開初日だけで前人未到の観客動員100万人を狙える推移と発表した。また、週末の座席予約状況から今後の興収100億円突破は確実とし、「最終的な成績は予測不能」と説明した。

 

舞台あいさつには声優の緒方恵美、花澤香菜、小松未可子、内山昂輝、関智一、中村悠一、櫻井孝宏とキャスト陣が登壇しており、この速報値の発表を受け、「100万人!?」「えー!」「すごーい」などと反響に驚いていた。

 

この日、公開初日を迎えた同作。
午前0時の最速上映会が全国で行われており、作品の舞台となる新宿では、TOHOシネマズ新宿、新宿バルト9で上映が行われ、多くのファンが劇場に足を運び、作品内容にちなみ“ファンの百鬼夜行”と話題になった。

 

17日午前0時に発売された全国7大都市14劇場28スクリーン分のチケットが即日完売。
多くのファンの想いに応えるため、最終的には58スクリーンまでスクリーンを増やし、全国で約1万5000人が来場する公開日当日24日午前0時からスタートした“最速上映”。

 

最悪の呪詛師・夏油傑による“百鬼夜行”の舞台となる新宿では、TOHOシネマズ新宿、新宿バルト9での上映が行われた。
TOHOシネマズ新宿は当初2スクリーンで実施予定だったが、発売から数分で完売したため、順次スクリーン数を拡大し、最終的には8スクリーンでの上映が決定。
23日午後11時過ぎには約2000人のファンが訪れ、映画館中が熱気で包まれていた。

 

『呪術廻戦』は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の同名漫画が原作で、ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、高校生の虎杖悠仁が、呪いをめぐる戦いの世界へと足を踏み入れるダークファンタジー。
テレビアニメが2020年10月~21年3月まで放送され人気を博し、原作漫画の累計発行部数は6000万部を突破している。

 

『劇場版 呪術廻戦 0』は、『呪術廻戦』の前日譚であり、原作漫画の連載前に芥見下々氏が短期集中連載として描き下ろした「東京都立呪術高等専門学校」を映画化したもの。
「0巻」として単行本化もされ、単巻コミックスとしては異例の大ヒットを記録するなど、ファンからの支持も非常に高いエピソードとなっている。

 

映画の主人公・乙骨憂太は幼少の頃、結婚の約束を交わした幼馴染・里香を交通事故により目の前で失い、彼女に憑りつかれてしまった。
呪いとなった里香はその巨大な力で乙骨の周囲の人間を傷つけてしまう。
人との関わりを避け生きてきた乙骨だったが、呪術高専の教師・五条悟との出会いを機に、“愛する人”の呪いを解くことを誓う。
『呪術廻戦』の原点の物語であり、“愛と呪いの物語”が映画で描かれる。