町田啓太が、江口のりこ主演による10月期のフジテレビ系木曜ドラマ『SUPER RICH』に出演することが決定。
同作はすでに赤楚衛二の出演が発表されており、ネット上で「チェリまほコンビ復活!」などと話題になっている。

 

同ドラマは、破天荒な女性社長の波乱万丈な半生を描くオリジナル作品。
金はあるが愛に飢えているベンチャー企業の社長・氷河衛(江口)が、愛はあるが金がない貧乏学生・春野優(赤楚)と出会い、自身の運命や会社の将来が大きく変わっていくというストーリー。
江口と初共演となる町田は、衛の右腕として働く“忠犬系男子”の宮村空を演じる。

 

人気急上昇中の町田が起用されたというだけでも話題になるが、ネット上ではそれ以上に赤楚との「再共演」に注目が集まっている。

「赤楚と町田は、昨年10月期にテレビ東京系で放送されたBL系純愛ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称・チェリまほ)で共演したことで人気に火がつきました。
今回の共演は『チェリまほ』以来となり、ネット上のファンから『キャスティング絶対に狙ってる!』『楽しみ……間違いなくチェリまほを意識してるよね』『え、町田くんと江口さんで赤楚くんを取り合うってこと?』といった声が続出。
町田や赤楚の名前に加え、『チェリまほ』までもがTwitterのトレンド入りとなりました。
単なる偶然とは思えませんし、もし『チェリまほ』人気を意識しての起用だとしたら、制作サイドの狙いどおりに大きな反響が起きていますね」(芸能記者)

 

『チェリまほ』は初回放送からSNSを中心にネットで反響を呼び、深夜ドラマながらオリコンによる「ドラマ満足度ランキング」で5週連続で首位を獲得するなど、高く評価された。
さらに世界各国で配信されたことで、台湾やベトナム、タイなどのアジア圏で高い支持を獲得。
海外人気の上昇によって国内でさらに注目度が高まり、こうした「想定外の大化けぶり」も評価されて2020年12月度のギャラクシー賞月間賞に輝いている。

 

同作をきっかけに、町田と赤楚は「ネクストブレイク最有力」と称される期待の若手俳優に成長。
赤楚は現在放送中のドラマ『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)にレギュラー出演し、一方の町田はNHK大河ドラマ『青天を衝け』で土方歳三を好演するなど両者そろって活躍している。
ここで再共演となれば、ファンの視線を集めること必至だ。

 

しかし、再共演に複雑な思いを抱くファンも少なくないという。

「再共演を喜ぶファンがいる一方、ネット上では『狙いが露骨すぎて……』『ガッツリと共演するのは早すぎる気がする』『次に共演するのはチェリまほ続編であってほしかった』『別の役柄で共演するとイメージが変わってしまう』といった否定的な意見も多数寄せられています。
『チェリまほ』はその人気ゆえに、ファンは続編や映画化などで“続きが観たい”と期待していますからね。

 

また、『SUPER RICH』と同じくフジテレビ系で現在放送中の『彼女はキレイだった』では、『チェリまほ』に出てきた同じ居酒屋を出しただけでなく、同じ場所に赤楚を座らせたり、赤楚が中島健人をハグするシーンがあったりと、明らかに『チェリまほ』を意識しているような演出がありました。
他局の違う作品で『チェリまほ』人気を当て込んだかのような演出やキャスティングをされるのは複雑という人も多いようです」(前出)

 

しかし、ふたりの再共演がこれだけ話題となってしまうと、ドラマにとってもハードルが上がることになるわけだが……。
フジテレビはさらなる“効果”も期待しているのではないかという。

「番宣でのバラエティ出演ですね。
ここ最近、赤楚も町田もドラマに限らずテレビに出るたびにTwitterでトレンド入りしていて、最近では映画の宣伝で赤楚が『しゃべくり007』(日本テレビ系)や『世界ふしぎ発見!』(TBS系)に出演した際もトレンド入り。
もちろんフジでも『彼女はキレイだった』の番宣で『VS魂』に出た際には赤楚の名前がトレンド入りしました。
赤楚と町田がそろってバラエティや情報番組に出るだけでファン必見でしょうし、ふたりの仲良しエピソードなど披露されれば大反響となるのでは。
こうした稼働とネットでの反響が期待できる点でもこのキャスティングには旨味があるでしょう」(前出)

 

裏を返せば、フジテレビが頼ってしまうほど赤楚&町田と『チェリまほ』の人気が高いともいえる。
現在は賛否ある状態だが、もしふたりの新たな代表作のひとつになるようなことがあれば見方も変わっていくだろう。
ファンの複雑な思いを払拭できるかどうかは、作品のデキにかかっているといえそうだ。